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美術館で食す

こんなフレーズをみせられると、ついつい行ってしまいたくなるのは、昔も今も変わりません。

地下鉄の表参道駅を出て、直ぐにタクシーを停め、20代の頃に通っていた懐かしいビルを車窓から右手に眺めつつ、骨董通り方向、青山学院大学裏、渋谷四丁目へと進みます。

表参道・南青山エリアにある目的の場所は、渋谷区の有形文化財に登録されているらしい洋館で、大正アンティークの粋を随所に見る事が出来るのだそう。そして、アールデコの巨匠・エルテの作品を世界一保有している美術館でもあるそうです。

そんな非日常的空間で食するフレンチは、さぞかし、という期待が膨らみます。

細かい事は、この公式サイトに任せて、私は体験写真を一挙公開します。


「エルテ」、本名「ロマン・ド・ティルトフ」(1892-1990)は、ロシア生まれのフランス人の芸術家。アール・デコの時代を反映させたエレガントなファッションに身を包んだ女性をモチーフとする作品は、優雅な曲線と洗練されたデザインが特徴。
アペリティフ アミューズ
前菜3種のお楽しみ
セルヴェル・ド・カニュ
メロンのガスパチョ、ラルドン添え
海老のクネルのフリット
タスマニアサーモンとアボカドのタルタル
レモンクリームを添えて
牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
季節の野菜を添えて
”夏霞”~空は晴れたり~
パイナップルとういきょう バニラのハーモニー
食後のお飲み物と小菓子

今回特別に、屋根裏部屋から会員制のバー、地下のワインセラーまでをも見学させて頂くことが出来ました。

こんな時代のこんな都会のど真ん中のロケーションに、こんな建物が維持され、そこにこんな芸術品が何気に所蔵されているのも驚きでしたが、それ以上に、そこで本当に美味しいフレンチを食べられたことが幸せでした。

photo:公式サイトより借用
エルテの作品を世界一保有するといわれる稀有なレストラン〈メゾンドミュゼ〉。90年以上の歴史を持つ館(旧千葉常五郎邸)は、3代に渡るオーナーの私邸として愛されてきました。

メゾン ド ミュゼ
東京都渋谷区渋谷4-2-9 ℡03-3499-1999

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