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とある韓国人夫婦を離婚させた!?戦慄の心理テストとは

 陰暦正月を今週迎える、ここ韓国。名節と呼ばれる正月やチュソク(日本のお盆に相当する)には、先祖の霊に挨拶をする「チャレ」という風習がある。故人の命日に行うチェサ(日本の法事にあたる)と、このチャレ。果物やナムル、ジョンなどのお供え物を準備しなければならないのだが、その負担は、その家の「嫁」にかかってくる。肉体的、経済的な負担。それだけでなく、姑を筆頭とした家族との精神的葛藤。そのことによるストレスたるや、並々ならない。

 名節前になると、憂いのあまりに体調が悪くなってしまう韓国の「嫁」たち。それが「名節症候群」である。↓

 以前であれば、離婚してしまえば「女の恥」で逃げることもままならなかった。しかし、ここ最近は離婚も「よくあること」になってきた雰囲気。そのせいか「嫁」への風当たりも弱くなってきているし、若い世代の夫の態度も変わってきている。名節前後に、妻に「お疲れ様」とねぎらい、美味しいものをご馳走したり、プレゼントしたりと。

 しかし、まだまだ「それが嫁の仕事じゃあ!!」という保守的な考えを持つ人が多数派。そう言った事情で、名節前後の夫婦関係、家族関係も、荒ぶること多々である。またまた「前置き長子」さんになってしまったが、今回は、「家族の関係」に関するお話をしたい。(無理やり本題につなげようとしている、この意地汚さよ)


韓国人の意外な一面

 5、6年前ぐらいだったと記憶している。私の周りの奥様たちの間で、心理テストが流行っていた。いろんなものがあったが、その多くが、家族との関係に関する深層心理が分かるというものだった。

 ところで、韓国人は、四柱推命などの占いを信じている人が多い。占いを専門としている철학관(哲学館)というところへ、定期的に通う人が結構な割合でいる。運勢を見てもらったり、結婚相手との相性を見てもらったり、良い名前をつけてもらったりと、面白半分を通り越して、真剣に人生を委ねる人は少なくない。IT大国であり、論理的思考能力に長けているというイメージがあるため、それは、ちょっと意外な一面でもあった。

 占いとは違うが、この心理テストなども面白半分な風潮で流行ってはいたが、真に受ける人は結構いたんじゃないかと思う。

 そんな風潮の中で、いろんな心理テストを、私も一緒にしてみたが、その中で一番当たっていて面白いなと思ったのがこれだ。


あなたは今、鳥とサルとヘビを連れて歩いています。あなたは、それらの動物をどのようなかたちで連れていますか?

 質問は、比較的シンプルだが、ありえないシチュエーションだからか、答えるのについつい考えこんでしまう。

よろしければ、みなさんも、どうぞ、答えてみてください^^

 私の答えはこうだった。

鳥は自由に飛ばせてあげて、サルとはお手てをつないで、ヘビは、きんちゃく袋に入れ、更に長い棒にくくりつけ連れていく

 鳥は、逃げていくかもしれないが、それならそれでいいと思った。サルは(他のと比べると)友達みたいな感じがするので、仲良く歩きたかった。ヘビは、ただただ怖いので、見えないようにしたかった。

みなさんは、どうですか??

 心理テスト常連さんで、カンの良い方なら、この心理テストの意しているところがお分かりなのではないだろうか。

この3種類の動物が意しているものとは?



鳥→ 子供
サル→ パートナー
ヘビ→ 財産

 子供、パートナー、財産と、どのように関わりたいのか?理想としているのかが分かる心理テストなのである。

 私の場合、合っていた。子供には、あまり干渉せず、やりたいことがあれば好きなようにさせてあげたいと思う。夫とは同等な関係で仲良く手をつないでやっていきたいと思っていた。財産に関しても、「お金は怖い」という先入観があって、まとまったお金ができても、それを管理したり投資に回すのに、なぜか億劫になっていた。

さて、私の夫の答えは、どうだったのか?

鳥は鳥かごに入れて、サルはバナナを見せておけば勝手についてくる。ヘビは逃げないように厳重に袋に入れる。

 ピッタリカンカンだ。子供には、自分の考えを押し付けようとし、許容範囲内にない行動をされると不機嫌になるし、妻である私への態度も、これと同じだ。(合ってたから(笑)、なおさら腹立つ!!!)そして、お金に対しての執着心は、並々ならぬものがある。

 あれ?お題にある、離婚した夫婦って、ひょっとして??(笑)まだそこまでには至っていない^^

心理テストで破綻した夫婦!?

 がいたとか、いなかったとか。。。。流行っていた心理テストと共に、まことしやかに伝わってきた噂だった。

その心理テストとは、、そう、、このテストだ!!

その噂によると、、妻が夫に

あなたは今、鳥とサルとヘビを連れて歩いています。あなたは、それらの動物をどのようなかたちで連れていますか?

 訊いてみたところ、夫の答えはこうだったらしい。

全部殺して、袋に入れて持ち歩く

 簡潔極まりない、この残忍すぎる答えに、妻は失望してしまい離婚したという。その夫の職は、たしか医者だという話もあった。いろんな意味で背中がゾゾっとしてしまう。

そんなささいなことで

「いやぁ、、、でもね、単なる、面白おかしくするための都市伝説でしょ?そんなの」って韓国の奥様方は、思っていたに違いないし、私もそう思っていた。

 しかしだ、、、こんなことも思う。ホントに、この心理テストが原因で離婚したかも知れないなと。

 以前、「テレビのリモコンが原因で、家族を殺した」という記事を、どこかで見たことがあった。その時分、今より若かった私は「まさか、そんなささいなことで?!」と衝撃を受けた。

 しかし、酸いも甘いも経験済み、こんな歳になってみて、振り返ってみると、その時の視点よりも、もっと上の方から眺めることができる。(年とった感半端ない(笑))

堪忍袋の緒が切れる

 我慢して我慢して我慢して「もうダメだ」と切れてしまう瞬間。その瞬間というのは、意外と「ささいなこと」がきっかけだったりすると思っている。私にも、そんな瞬間があった。ずっとストレスを感じていたが、でも切りたくても切れない「家族」という枠に囚われた関係があった。ある時、その相手から言われたささいなことで、見事に「切れて」しまった。そして、こちらから絶縁した。

 その瞬間、私は、尋常な精神状態ではなかったと思う。後々、振り返る度に、「あんなささいなことで、なんであんな態度をとったんだろう?」と思う。貯めすぎていたのだ、堪忍袋の中に「怒りの感情」を。そして、その重みに耐えられなくなり、そんな重くもない、ひとつのかけらで、ブチっと切れてしまった。

 そういうことは、他人との関係より、「家族」枠で無理やり括られた関係の中で、よくよく起こり得ることではないかと思う。もし、赤の他人であれば、陰口を思い切り叩いたり、距離を置いたりすることで「怒の感情」をある程度は発散しやすい。しかし、家族というのは、時に厄介なもので、どう逃げても逃げるにはハードルの高い間柄。愚痴をこぼしても、こぼしても、終わらないエンドレス。その堂々巡りな関係性は長年にわたるため、「怒の感情」がなかなか減らない。

 先述の「心理テストで破綻した夫婦」の妻も、夫に対して「怒の感情」を貯めていたのかもしれない。韓国社会では「医者」のステータスが半端なく高い。家の中においても、家長として、妻に文句が言えないほどの態度をとっていたとしたら?妻の堪忍袋は「医者の妻」を捨ててもいいほど、重くなりすぎていた。そして、ささいな「心理テスト」でブチっと切れたのではないか?

 妄想たくましい私は、そんなことをひとり想像してしまう。しかし、それは妄想と言うには、なにか生生しい現実味を帯びすぎている。


 注:今回ご紹介した心理テストですが、、パートナーにしてみる前に、熟考してくださいね。どんな答えが出てきても、受け止められる心の準備^^必要です。怖いよ~~^^;;



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