映画感想|天使と悪魔

映画「ダ・ヴィンチ・コード」の続編です。

教皇が死去し、次の教皇を選出する会議(コンクラーベ)を前に、教皇候補(枢機卿)の中から有力候補者4人が拉致され、犯人の秘密結社イルミナティから声明が届いた。
犯人は、スイスの研究施設から盗まれた大きな破壊力を持つ反物質を所持しており、反物質を入れている容器のバッテリーが切れればヴァチカンとローマは大被害!
反物質の場所はイルミナティの謎を解いて探すしかなく、バッテリーが切れる前には1時間ごとに4つの場所で枢機卿が1人ずつ殺されてしまう。
前作でも登場したラングドン教授は、ガリレオ(イルミナティだった)の残した謎を解き、枢機卿の殺害、そして反物質の爆発を阻止することができるのか!?って感じの話でした。

ベルニーニの作品が関わってきたので楽しかったです。あの彫刻の美しさ!上映時間は2時間半近くありましたが、場面も狭い中、いい意味で次々変わり退屈せず面白かったです。
あいかわらず前作の公会議だとか、教皇関連のところは学校の世界史授業のおさらいをしているようで、専攻した中高校生はツボではないでしょうか?

殺害は気持ちの悪いものもあって、前作からするとエグさが増し?、逆に緊迫した状況のためかユーモアは削られていた気がします。
ただ、今作パートナーの女性があんなことをした時はさすがに「えええ!!?」と思いました。貴重な文化遺産に・・・。それは犯人も同じか。

宗教的なこともあっさり通った印象で、前作で感じたコジツケ的なものも異論が出る前にさっと流し、敵がテロだし時間がないしで、内部の対立から脱したようです。頭はそのまま、弁で戦うことから足重視になった感じです。
前作から引き続き、キリスト教徒以外はなんのことやら?状態かも。

※2009年6月付感想。


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