映画感想|THE 4TH KIND フォース・カインド

死んだ夫の意志を継ぎアラスカのノームで働く心理学者の主人公。
彼女のもとへ通う不眠症患者達にはある共通した体験があり・・・。
やがて不眠症の謎を解明しようとする主人公の周り、そして彼女自身に恐ろしいことが!!
「信じるか信じないかは貴方次第!」な映画です。

失礼ですがCMで分かる通り、こういった怪奇事件や奇妙、不思議といった内容の映画はおおもと(犯人など)が出てくるまでが楽しく、最後に肩透かしをくらうことも少なくないのですが、今回は少し違いました。

映画自体がドキュメンタリー的な作りになっており、検証とまではいきませんが、一連の出来事をたんたんと追っている感があるので、大音など(映画館で鑑賞)で驚かされる箇所は多いのですが、静かな進み具合でした。

面白いと思ったのは、時々当時の映像と作ったものとを2画面表示にするところです。重要なところでは、ちゃんとそれだけに集中できるようにしてあるため、緊迫感や現実味がありました。

ただし映画は、上記の通り疑問を投げかけられて終わります。
そのため、ノームでは実際に行方不明者や死者が出ているそうで、フィクションの狂気な映画より解釈に困る作品です。

大きなお世話ですが、最後に悪いモノが祓われたり、犯人が死んだり、どんでん返しがくるようなパターンではないので、面白いけれど観た後はあまり話が弾まない気がします。

私はカメラのブレや面白い構図を狙った時などは目が疲れました。人間の脳が引き起こす狂気を考えるとキリがありませんが、観た直後は変な気持ちになりました。夜の通りで一人きりになった時は怖かったです。

※2009年12月付感想。試写会。

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