大切なことは目に見えない。
子どもと新幹線にのった時のこと。
子どもは窓側の席で、靴を脱いで座席に上がり、窓の外を眺めて楽しんでいるようだった。
ところが、トンネルに入りブラックアウトすると、窓ガラスにベタベタと手形が浮かび上がった。
それを見て私は、ああ、掃除大変やな、きれいにしてくれていたんだなと感じた。
そう、普段は掃除をしてくれていることなど考えない。ベタベタついた手形をきれいに拭き取るのがどれだけ面倒か考えない。そのままにして、知らずにのった人がそれを見てどれだけ不潔に感じるか考えない。
これは暗喩みたいな、寓話みたいなことだ。
本質は、きれいなこと(not beautiful,but clear)のなかには見えないものが隠れているということ。それが見えていれば、大切なことだと気がつくはずなのに、きれいな日常のなかでは見えないということだ。
住んでいる環境、潜在的に与えられた機会。
みすみす機会損失してやる必要などない。
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