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民主主義の現在

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民主主義に関する資料や記事などを紹介します
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2024年6月の記事一覧

ニュースの偏向の方がひどくても誤・偽情報の脅威の方が大きいと感じる、という国際調…

ハーバード大学ケネディスクールのMisinformation Reviewに2024年5月14日に掲載されたアムステ…

欧州委員会がまとめた行政のコミュニケーションに関するレポートは誤・偽情報対応の指…

欧州委員会の共同研究センター(Joint Research Centre、 JRC)は、2024年6月13日に、「Trustw…

生成AIが32%の確率で陰謀論を語るのは、大手メディア88%がAIの学習にライセンスを与…

以前の記事に書いたトップ10の生成AIモデルが32%の確率で陰謀論を回答する問題の原因をNewsGu…

pointカンファレンス12開催 多彩なテーマで議論が行われた

●pointカンファレンスの概要point(Political Accountability and New Technologies)カンフ…

政府とSNSプラットフォームのコンタクトを禁じようとした訴訟 最高裁で却下

何度もとりあげたアメリカ政府および関係機関や大学などの研究機関が、SNSプラットフォームに…

専門家ほど自説に固執して結果を認めない傾向があるという実験結果

2023年11月22日に公開されたケンブリッジ大学 Journal of Experimental Political Science (JE…

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生成AIで歴史的な変貌を遂げる科学論文 前例のない質と量の変化がもたらすもの

生成AIが論文の執筆によく使われるようになってきた。しかし、生成AIは不正確な情報を生成したり、偏見を助長するなどの問題を持っている。2010年から2024年までの1400万件以上のPubMed抄録の語彙の変化を調査した結果、生成AIによって人類史上未曾有の質と量の変化が起こっていることがわかった。 Delving into ChatGPT usage in academic writing through excess vocabulary、 https://doi.or

生成AIの構造的欠陥がもたらす誤・偽情報の拡散

NewsGuardが発見したトップ10の生成AIが32%の確率でロシアの誤・偽情報サイトの情報を提示し…

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『サイバースペースの地政学』はサイバー空間を腑分けした解体新書

軍事とロシアの専門家である小泉悠とサイバーセキュリティの専門家の小宮山功一朗による『サイ…

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イスラエルが行ったデジタル影響工作キャンペーンはゲーム感覚で参加できる世論操作ツ…

イスラエル政府が世界各国に対して行っていたデジタル影響工作キャンペーンは、すでにopenAI、…

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ファクトチェックとメディアを誤・偽情報拡散に利用した「オペレーション・オーバーロ…

このnoteをご覧になってくださっている方には、ファクトチェックやメディアが誤・偽情報からの…

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natureの誤・偽情報特集にはなにが載っていたのか?

2024年の6月のnature誌の特集は誤・偽情報だった。なにが載っていたのだろう? 私は同誌を購…

ファクトチェック、リテラシー、メディア報道には効果があるが、マイナスの副作用の方…

誤・偽情報対策が懐疑心を増大させるという調査研究はいつくもあるが、これは最新のもの。2024…

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誤・偽情報において健康や環境をメタファーに使うは価値感や倫理感を強制する規範的仮定が含まれているという論文

誤・偽情報では健康や環境をメタファーに使うことが多い。インフォデミックが有名だが、他にもウイルス、インフォデミック、情報衛生、情報汚染、情報病理などさまざまなメタファーが使われている。メタファーを使うことによって、メタファーが持っている価値感などの規範的仮定に縛られるようになってしまうことを整理した論文が「Combating contamination and contagion: Embodied and environmental metaphors of misinfo