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余談ですが……

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#一田和樹

2022年読まれた記事トップ10

2022年にもっともよく閲覧された記事トップ10は下記でした。 1.『情報セキュリティの敗北史』…

悪魔の処方箋と呼ばれた疾病地政学

本稿は、起こり得る可能性を描いたフィクションであり、多くの資料は現実に存在します。 1.…

国際政治学者イアン・ブレマーの『危機の地政学』は日本に欠けている未来への力を教え…

国際政治学者イアン・ブレマーの『危機の地政学 感染爆発、気候変動、テクノロジーの脅威』(…

『ウクライナ戦争と米中対立』を読んでみた

峯村健司と5人の専門家の対談をまとめた『ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世…

『情報セキュリティの敗北史』はサイバーセキュリティ歴史と概念が学べる教科書だった

『情報セキュリティの敗北史: 脆弱性はどこから来たのか』(アンドリュー・スチュワート、白揚…

アメリカに対する中国のデータ優位性を莫大な事例から分析した『Trafficking Data』

【2024年3月17日追記】日本語版が出ました! 『トラフィッキング・データ デジタル主権をめぐ…

2022年あるいは2023年に台湾有事の可能性はあるのか?

【追記】大前提として、中国は台湾を統合しようとしており、軍事行動を含めた行動を薦めるのはほぼ間違いない。そしてそれは遠い未来ではない。この認識は以前からあったが、日本ではその備えがほとんどと言っていいほど進んでいなかった。 時事通信の2022年10月21日のニュース(https://www.jiji.com/jc/article?k=2022102100699)で紹介されたMichael M. Gilday米海軍作戦部長の発言がきっかけとなって、SNSで2022年あるいは2

メモ 「再現性の危機」が暗示する科学の多様な正しさ ユークリッド幾何学と非ユーク…

以前の記事「恣意的に使われる”科学的”という言葉の危険性。『The Psychology of Totalitari…

人間性、身体性、家族そしてテクノロジーが凝縮された長谷敏司の『プロトコル・オブ・…

『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(長谷敏司、早川書房、2022年10月18日)発売と同時に購…

恣意的に使われる”科学的”という言葉の危険性。『The Psychology of Totalitarianis…

「科学」という言葉を使う時に頭に浮かぶのは物理学だったりする。でも、そこでイメージするの…

反ワクチンの多い共和党員の超過死亡率が民主党員より高いという調査結果

アメリカのNATIONAL BUREAU OF ECONOMIC RESEARCHが先月公開した「EXCESS DEATH RATES FOR REP…

気がついたら1年間のコロナ累積死亡者数で日本が世界を上回っていた

日本が100万人当たりの感染者数、死亡者数ともに世界全体を抜いたのが2月17日頃。すでに100万…

サミュエル・ウーリーとは何者か?

サミュエル・ウーリー(Samuel Woolley)と聞いてピンと来る人は日本にほとんどいないと思う。…

鈴木エイト『自民党の統一教会汚染』拝読。

『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(鈴木エイト、2022年9月26日、小学館)を読んだ。鈴木エイトの統一教会取材の記録である。 ●本書の内容本書は体系的に情報を整理したというよりは、統一教会による日本の政界の汚染状況、経緯などが取材記録を通じて明らかになってゆく過程を記録したものである。 なので人物相関図や組織図のようなものはなく、鈴木エイト氏の追跡をリアルタイムで追体験するような感じになっている。 すでにさまざまなメディアで報道されているので、自民党および野党の一部