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【日記】凧揚げ

この土曜日に凧揚げをしました。
久々に昔ながらの懐かしい遊びを体験して、子供の頃にタイムスリップしたような不思議な感覚を味わいました。

お正月でもないのにどういう経緯で凧揚げをしたかというと…
小学生の息子が先日、授業の一環で地域の方に凧作りと凧揚げを教えてもらったことがキッカケで、
その日のうちに持ち帰った凧を休みの日にまた揚げたいと言い出したことから休日の凧揚げにつながりました。

私も小学生の頃にやったことがあります。
もういい歳の大人ですから、当時の記憶はほとんどありませんが笑、凧が揚がる原理は分かります。
その日は春一番のなごりか、凧揚げにはちょうど良いくらいの風が吹いていたので、先日の授業では興奮していて全くやり方を覚えていなかった我が子でも再び凧を揚げることができました笑。

都内在住なので、近場の公園や河原ではそこまで広い場所は見つけられず、高さはそんなに高くまで揚げられなかったのですが…
それでも頭上に凧が上がると大喜びしていました。

私もやり方を教えがてらだったり、子供が飽きて違う遊びをし始めた隙間だったりに、息子の凧を借りて揚げてみましたが、あの感覚は日常生活ではなかなか味わえませんね。

自然の風を手に感じて、それを使ってモノを思うように操るなんて…
よく考えられた遊びだなぁと思うと同時に、風が無かったり強すぎたりしても出来ないことから、自然の偉大さや自然には敵わない人間の小ささというか無力さというか…そのようなものも感じました。

言葉から受けるイメージほど大それた感覚ではないのだけれど…
毎日同じような日々の繰り返しの中で、大切な何かを忘れていた…そんな感じがしました。


自然からの影響は、良いものもあれば良くないものもあります。
小さなもので言えば私がよく罹る気圧による頭痛や目眩・吐き気もその一つだと思います。
大きなもので言えば自然災害。地震や津波は記憶に新しいところですから怖さがより強く感じられます。
しかし一方で、道端の木々や花々によって癒されることもあれば、大きく言えばそれらのおかげで呼吸や食事ができていると言えます。

大きな影響に関して私達は無力だったり、すぐに何かをできるわけではなかったりするわけですが…
日々の生活の中に、いつもではないにしろ定期的に、どこかで、そして何らかのかたちで、自然を感じる体験を意図的に入れ込むことは大事なことかもしれないなと感じました。

毎日同じ場所の行ったり来たりで終わる日々を変える為に、余裕のある日にいつもとは違うルートで木や花などが多い道を通って帰ってみるとか、休みの日に木や花、風や水音などを感じられる道を散歩してみるとか。
天気のいい日に広い公園に行って、寝転んで(もしくはベンチで足を投げ出して全身を伸ばして)空を眺めてみたり、近くの神社やお寺に散歩に行って荘厳な雰囲気の中に身を置いてみたり。
洗濯物を干すついでに、ただベランダで風を感じる時間を作ってみたり…。

実際に目で見て、そして肌で季節感を感じたり、匂いや温度を感じる『体験』をする時間を5分でも10分でも作ることができたら、きっと今より充実した日が送れるだろうなと思いました。


大人は色々と忙しいですよね。
だから日々のルーティンに沿って一日を過ごすことの方が楽かもしれません。
しかし初めの一歩はなかなか難しいですが、一度その感覚を知ってしまえば、その気持ち良さや効果はカナリやみつきになるものだとも思います。

私も毎日できているわけではありませんし、今は定期的にも行えていませんが、体調を崩したり、心が落ち込んだ時には毎回自然を感じに散歩やランニングをしにいく。そこに行き着くんです。
身体や心が欲しているのだと思います。

外に出かけるまでしなくてもいい。
何かのついでに、ベランダや窓から風を感じるだけでいい。
今日は風が強いな、今日は風が冷たいな、最近少し寒さが和らいできたな…
そんなことを感じる時間を、
天気を確認したりその日の服装を決めるために取るのではなく、
心を落ち着けたり、体の力を抜く為にとることができたら、心と体の健康につながるだろうなと思うのです。

今回は息子の凧揚げをキッカケに、しばらく離れていた感覚を思い出した形でしたが、定期的に意図的に心と身体のために自然を感じられる時間を作ってみようと思いました。
mustとして捉えるのではなく、あくまでもご褒美や癒しとしての時間として捉えて。

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