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根岸和美「みるみるうまくなる 9マス美文字練習帳」

・本書は、幼児教育の現場から「大人の手ならい」講座まで幅広い年代に「即効性・再現性の高い文字学習法として好評を博す「9マス美文字メソッド」を伝える美文字家で、書道家の著者が、「手書き」の悩みを解決するシンプルな方法を伝えた1冊。

・「9マス美文字メソッド」は、
①9マスの枠の中に書かれた手本と書き方のコツを見る
②書き方のコツを意識しながら、文字をなぞる
③書き方のコツを意識しながら、文字を書く
というシンプルな仕組みである。
・手本を見る時、「9マスのどの部屋から始まってどの部屋で終わるか」を意識することがポイント。そうすることで、脳内に「文字イメージ」をつくっていくのだ。
・繰り返すたびに、そのイメージが上書きされていく。さらになぞって書くことで、感覚を養うことができるのだ。

・実際に書く時は、ふだんよく使うペンや鉛筆でチャレンジすると、日々の生活で効果を感じやすい。
・消せるタイプのボールペン(フリクションシリーズなど)だと繰り返し練習できる。なお、楽しんで書くことが大切なので、カラフルなインクのペンを選ぶのも効果的である。
・また、字を書く時の鉛筆やペンの持ち方を整えるだけでも、グッと上達される方がいる。
・美文字が書けるペンの持ち方をすると、動かしやすく疲れずに長い時間書くことができるようになるのだ。
※美文字が書けるペンの持ち方のコツについては、本書をお読みください。

・著者は、「自分イメージ通りに書けず、情けなくなる」などといった、文字にまつわるネガティブな気持ちを「文字ストレス」と呼んでいる。
・文字ストレスの原因の多くは、「自分自身への勝手な評価」つまり、思い込みに振り回されてしまっていることである。
・文字は上手、下手を競うものではなく、相手に想いや物事などを伝えるための「道具」である。動画なのだから、使い方を知って、使いこなせばよいのだ。
・まずは、ゆっくり呼吸をしながら、丁寧に書いてみることから始めること。意識するだけでリラックスして文字と向き合うことができる。
・勝手な思い込みによる評価を手放すだけでも「文字ストレス」が少しずつ解消していくだろうと著者は語っている。

・本書は、「9マス美文字の概要(ステップ・効果など)」「文字の書き方(ひらがな・カタカナ・ビジネス用語・名言・漢字)が紹介されており、読んだ後に実際に書くことで「9マス美文字メソッド」を体得できる内容となっている。
・また、「左利きの方にオススメの美文字のコツ」「数字の書き方」「美文字の基本姿勢」などのコラムも収録されている。

「美文字を書きたい!」という方は本書をぜひお読みください。読んでなぞって書けば身につきます。私も手書きが苦手なので重宝してます。

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