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宮本さおり(編著) 「知っておきたい超スマート社会を生き抜くための教育トレンド 親と子のギャップをうめる」

・本書は、母親歴20年の2児の母で、フリーランスの記者として、教育、子育て、ワークライフバランスを中心に『AERA』や「東洋経済オンライン』などで執筆する著者が、「超スマート社会」という現代を生きる子どもたちが、今の日本の学校でどのような教育を受けているか、昔から今にかけてどんな変化を遂げているのかについて分かりやすく解説した1冊。

・これまでは、学校で英語を学習するのは中学生からというのが当たり前の時代だったが、今は小学生から正式な教科として学ぶようになった。
・「学習指導要領」(学校教育について、どの学年で何を学習するかを定めたもの)で、小学生から英語を学ぶように定められ、いくつかの改訂を経て、小学3年生から授業として英語を入れるように定められた。
・これにより、小学3年生、4年生は「外国語活動」、小学5年生、6年生は「教科」として英語学習が行われるようになった。
・英語の授業では「ALT」(アシスタントランゲージティーチャー:英語を母語とする外国語指導助手)が入る授業もあるが、ALTによる授業が行われる学校は小学5年生から高校3年生までで3割程度しかなかった。
・その上、ALTが来るといっても月に1、2回程度という学校が多く、小学生では毎週ALTの授業が受けられているのは、10%未満という結果があり、現在もALTによる授業がどのくらい行われるかは学校により異なる。
※日本の英語の指導力のばらつきを補う取り組みならびに世界の外国語教育のケース(アメリカ)についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。

・近年、ICT教育と広がりつつある。ICTとは、「Informdtion and Communication Teahnology」の頭文字を取って作られた言葉である。
・パソコンやダブレットといった情報通信機器を使って学びを加速させようという狙いから始まった教育で、機器を使うことにより情報化社会に必要なリテラシーとスキルを子どもたちに身に付けさせるという意図もある。
・具体的な例として、「プログラミング」の授業で、プログラミングソフトを使って正多角形を作図することを行ったり、中学校の数学の授業で、端末上で練習問題に取り組むなどの例が本書で紹介されている。
・また、授業で使うだけでなく、宿題も通信機器を使って提出することが増えているとのこと。
・オンライン上にある問題を解いて送信する宿題はもちろんのこと、絵日記など、手書きの作業が必要なものさえも、書いたものをスマホやダブレットを使って画像を撮り、そのデータを家からネットで提出するそうだ。
※「ICT教育を進めるようになった背景」や「親が子どもに対してどのような配慮があったほうがよいか」の詳細は、本書をお読みください。

・本書は、「教育:変わる学びの手法」「教育:デジタル時代の基礎知識 ICT教育」「教育:大学入試改革」「生活:子どもたちを取り巻く変化(大楽)」「生活:必ず身につけたいメディア・リテラシー」「教育:学校のカタチ」という章で構成されており、
◇夏休みの宿題から読書感想文が消える
◇変わる問題形式と解答方法
◇大学入学者の半数以上が〇〇型の入試
◇〇〇でつながる子どもたち
◇ネット漬けになってしまう子の特徴
◇ゲームやネットの使いすぎを防ぐ方法
など、今まさに親御さんが知っておきたい最新の教育トレンドが収録された内容となっている。

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