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秋元祥治「20代に伝えたい50のこと」

・本書は、4年間で8000件を超える中小企業支援の相談を受け、売上アップをサポートし、3〜4週間の相談待ちがでる愛知県岡崎市のビジネスサポートセンターのセンター長であり、地域の中小企業を見出し、その魅力を発信するNPO法人を立ち上げた著者が、仕事にも人生にも悩む20代に贈る50のことを紹介した1冊。

001 あなたはあなたの経営者。だからあなたが決めたらいい
・経営とは、辞書によれば「事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること」と書かれている。
・企業経営は、有限な経営資源(スタッフ、資金、知財、設備……)を活かしながら事業目的を達成するために、優先順位をつけ、資源配分を際的にしていく。
・人生もまた、夢や思いを達成するために時間やお金といった限りのある資源をうまく活かしながら、計画をつくり実際に決めて行動していくこと。そして、継続を通じて、夢や思いの実現をしていくのだ。
・人は皆、◯◯(自分の名前)という人生(いわば会社)の経営者である。そう捉えると、自身で起業をしたり、独立してお店を持つことはなくても、企業経営ということについて知識を得たり、実際に経営者のお話を聞くことはとても意味のあることだと著者は感じている。そのエッセンスは、自分自身の人生のオーナーであり、人生を経営しているからだ。

・自身が自分に対して最終的な経営責任を持つということが重要である。だから、最後は自分で決めること。そして、自分で動くことが大事。

004 やりたいことを見つけるシンプルな方法
・20代の頃、自身のやりたいことはいったい何だろうかよくわからないと言う人が大半かもしれないが、著者もその一人だった。
・そんな中、著者はある人に、「目についたら行ってみる、誘われたら断らない」ということを3ヶ月本当に間に受けて取り組んでみること、を提案された。
・それからは、誘われたもの、目についたものに、できるだけ行ってみた。そうすることにより、どんなものが自分の好きなものではないかがわかり、それ以外のジャンルに好きなものがあるんだということに気づくことがてきる。
・20代のうちは、出会ったことのないもの、出会ったことのない経験をどんどん重ねることがとても大事。
・モノサシは様々な体験を相対化することによって定まってくる。どんな仕事を自分がしたいのか、どの会社が合っているのかわからない人こそ、10倍会社を回ればよいのだ。多くの人やものとふれ、経験し、そしてその相対化の中で、自身の中で判断する袖=モノサシを定めないく。その中で、自分がピンとするものを選んでいけはよいと著者は考えている。
・30代となり、年齢を重ねていけばいくほど、フットワークは重くなり、また「なぜここに来たの?」といぶかしがられることも多くなる。だからら20代のうちにこそ、できることなのだ。なので、目についたものは行ってみよう。誘われたら断らないこと。

・本書では、先に紹介した2つ以外にも、
007 人生最大のピンチが何度もやってくる、というのは成長の証
013 うだうだ言って何もしない人よりも、うだうだ言われてでも何かしている人のほうが、ずっと偉い
020 成功=成功確率×挑戦回数でしょ?だったらたくさん打席に立たなきゃ、だ
023 20代までは、期待があなたの評価。30代からは、実績が評価。だからこそ、20代に必要なこと
031 20代の貯金はいらない。「カネ儲け、よりヒト儲け」
040 自分をレアな人材に引き上げてくれる2枚目の名刺を持とう

など、著者が20代のうちに知っておきたかったこと50が紹介された内容となっている。
著者は、単に「よい刺激になった」という感想で終わることなく、それぞれの小さな、でも大事な一歩につながったとしたらならば幸いと語るように、「読んで終わり」ではなく、読んだその先に何か得て、その先につなげることが大事だと私はこの本を読んで感じた。

20代以外の方も、知っておいて損はありません。

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