SHUN 「図解 小さなスタジオで撮る人物ライティング見本帳」
・本書は、写真関係の雑誌やメディアへの寄稿、写真の撮り方やストロボ・ライティングなどをテーマにしたワークショップやセミナー講師などを行う著者が、人物のプロフィールや記念写真、ファッションなどのカタログ、趣味のポートレートを撮る方に向けて、低予算かつスピーディーにセットできるようにシンプルな方法を紹介した1冊。
・写真は光がなければ撮影ができない。極論を言えば、光を撮影するのが写真であり、光を読むことがフォトグラファーにとって重要なスキルになる。同じ方向から光をあてているにもかかわらず、コントラスト(写真の明るい部分と暗い部分の差異)の付き方が異なるだけで、見た目の印象を左右する。
・同じライトの位置でもカメラやモデルが動くことによって光の方向が変わり、異なる印象を引き出すことができる。ライトを動かすのは時間がかかるが、この方法であれば、さほど苦労せずに印象を変えることができるので重要。
・光の質は被写体に対する光源の相対的な大きさで決まる。被写体に対して光源が大きくなるほど光は柔らかくなり、小さくなれば硬くなる。大きな光源も被写体から遠くにおいてしまえば、効果は激減する。柔らかい光が欲しいときには光源がカメラの画角に入らないギリギリまで近づけてみること。
・格好良くスマートな印象にしたい写真を撮影する場合、「ブロードレンブラント」と呼ばれるライティングが適している。これはキーライトを人物の鼻筋に対して斜め45度ぐらいの位置にセットし、高さはやや上からあてるもの。これをすると、見せたい場所(表情など)をしっかりお明るくし、そうでない部分(身体や背景)を暗く陰に隠すことができるので、メッセージ性の強い人物写真などにぴったりである。
・本書では、「写真の光を読むための基礎知識(ライトの名前と役割・最低限必要なスペースと機材など)」、「基本のライティングパターン(スタンダード・ビジネス・ミステリアスなど)」、「イメージが広がる+αライティング(シック・クール・ダイナミックなど)、人物ライティングの型28が紹介され、写真が劇的によくなる証明パターンが解説された内容となっている。
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