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長谷静香「周りを優先し過ぎるお疲れママのためのご自愛レッスン」

・本書は、官公庁・医療・介護・行政・教育機関・企業向けの研修・講演を全国で展開し、「心に1日ひとしずく。勇気のしずくで心の器を満たし貢献し合える世界を創る」をミッションに活動する著者が、子育てのしんどい負のループから抜け出す方法として、「勇気づけ」と「心の器づくり」をベースとした『ご自愛レッスン』について紹介した1冊。

・あなたが生まれてから一番近くで応援してくれる人は、「あなた自身」である。まずは、自分自身を世界で一番大切な人として扱っていただきたい、と著者は語っている。
・"大切に扱う"とは、「あなた自身があなたの心の声をしっかりと聴き、欲求を満たすこと」である。世界で一番大切なあなたの欲求を、あなた自身が叶えてあげることが大事なのだ。

・著者の軸であるアドラー心理学には、
◇共同体感覚
◇勇気づけ
という2つの思想がある。
・勇気づけとは、「困難を乗り越える力を与えること」である。これは、相手によい気持ちにして何かをさせようとする「ほめること」とは違う。
・勇気づけのかかわりをし、共同体感覚を育てていけたら、よりよい人間関係が築けていけるだろうと著者は語る。
※共同体感覚の詳細については、本書をお読みください。

・著者がおすすめしているのは、「勇気づけの子育て」である。
・旧来の賞罰のかかわりでは、親と子の関係が上下(縦)の関係となり、何かができたら「すごいね、えらいね」とほめる、こほうびをあげる。何かができなかったら叱る、怒る、できたかできていないかという結果を重視して相手を評価し、子どもがこちらの期待していることを達成したときに声をかけるというかかわりである。
・一方、勇気づけのかかわりでは、親と子の関係は横の関係になり、相手の気持ちにどこまでも寄り添い、共感する、というものである。
・何かができたから声をかけるのではなく、できてもできなくても、失敗したときでもどんなときでも言葉がけができるのが勇気づけである。
・何かができなかったり、失敗したとしてもそれを責めたり怒ったりするのではなく、そこに至る経過に注目して声をかける。また、その結末を体験させ、自分自身で学び、次の行動に活かせるようにかかわるのだ。
・失敗したときでも、どんなときでも相手を尊敬、信頼し、声をかけられるのが勇気づけのかかわりである。
※「勇気づけのかかわり」の詳細については、本書をお読みください。

・本書は、「あなたは人生の主人公」「勇気のしずくと心の器」「子育ての種まき」「心地よい人間関係をつくり出す勇気」「幸せに気づく人生を」という章で構成されており、
◇人間関係をつくる三つの側面
◇心の器の育て方
◇怒りの感情の取り扱い方
◇思春期の子どもとのかかわり方
◇心地よい家族時間の過ごし方
など、自分を愛し、自分自身の心を満たすための「自分づくり」の方法が紹介された内容となっている。

「自分自身を大切にしていきたい」と考えている方は、ぜひご一読ください。

※本日(11/24)発売の本です!Amazonでの販売は11/26(日)になります!

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