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筆子「本当に心地いい部屋 ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる」

・本書は、カナダ在住の日本人でミニマルライフ実践者の著者が、「部屋がスッキリ整うようになって、自分らしくいられるようになった」という実体験から、快適な暮らし方について綴った1冊。

・「住みやすい空間」にするのに、立派な家具・便利な小物・かわいい飾りものは、必ずしも必要ではない。優先すべきは「自分の心地よさ」である。心地よさを大事にする最大のポイントは、物を置きすぎないこと。そして部屋作りで肝心なのは、自分の今の気持ちを尊重すること。「余白を作る」「よけいな音を流さない」「光と風を取り入れる」といったことも意識していくと、より快適に過ごせる。

・部屋でもっとも大事なのは、安全で、安心感があり、心身ともにリラックスできること。人によって「心地よさ」の定義は違うが、居心地のいい空間とは、
□安全で安心
□リラックスできる
□ほっと一息つける
など17の項目が紹介されている。しかし、見た目のよさを優先し、美しい家具をそろえ、かわいい小物を置き、素敵な飾りものを並べる行為が、部屋を居心地悪くしていることが少なくない。「おしゃれな部屋」を作るために頑張ると、一番大事な自分や家族の心地よさが後回しになると著者は考えている。
※その理由をおしゃれ要素にこだわりすぎたくつろげない部屋の例と共に紹介しているが、詳しくは本書をお読みください。

・おしゃれな部屋や、人に美しいと思ってもらえる部屋を作ろうとしてもしなくても、結局、物が増える。私たちは、何か問題が起きると、お金を使ったり新しいものを導入することで、解決しようとする癖があるが、快適な部屋にするためには、数が多すぎれば、その部屋の持ち主や部屋の足を引っ張るやっかいな邪魔者になる。心地よさをさまたげるのは、
①見るだけでイライラ
②集中できない
③リラックスできない
④ネガティブな気分になる
の4つであり、私たちは、周囲にある物から、たくさんの情報を受け取っている。視覚から受ける情報の影響は、とても大きく、物が多い部屋はら気持ちを疲れさせるだけでなくらほこりやカビ、虫を引き寄せるので、健康にもよくない。また、火事や物につまづいて転倒するリスクも上がるのだ。

・著者の考える心地いい部屋とは、
×素敵な家具、便利な雑貨、おしゃれな飾りもの、かわいい物がたくさんある部屋ではなく、
⚪︎光や風といったエネルギーの流れをさまたげず、よけいな物で人を疲れさせない部屋である。⚪︎の部屋は、心地よく、温かく、軽い空気で満たされている。物をへらすだけで、こんな部屋に近づけるのだ。
※著者の考える心地いい部屋に近づけるためにとうすれば良いかについては本書をお読みください。

・ずっと心地いい部屋で暮らす秘訣とは、「物を入れない」こと。居心地のいい部屋が続く環境や仕組み作りをしておくと、特に努力をしなくても、ずっと自分らしく暮らせる。「買い物習慣の見直し・かわいいもの(キャラクターグッズや雑貨など)からの卒業・もらい物にはノーと言う」などを意識すれば、ずっと自分らしく暮らせる。

・生活に、なくてはならない物だけを持つことを目指せば、スッキリした空間を保てる。時々、「本当に大事な物なのか?」と自問すふことがある大事。無意識のうちに「大事な物」だと思い込みやすい物は、
①お気に入りの物
②あれば便利な物
③あればそのうち使う物
の3つ。物がたまってくると、とても暮らしにくくなるので、自分らしさを大事にするために、「それは本当に大事な物なのか?」と自問してみること。

・本書では、「おしゃれな部屋より大事なこと」「視覚的なノイズを減らして、心地よさを作る」「部屋を効果的に使って、快適にする」「自然を取り入れ、もっと穏やかな空間に」「ずっと心地いい部屋で暮らすために」という章で構成されており、「心地いい部屋とはどんな部屋?」「置き過ぎをやめるとスッキリする五つの場所(玄関・部屋の入り口など)」「プラスではなくマイナスにする」「不快なにおいを排除する」「心地いい部屋を手に入れるマインドセット」など、本当に心地いい部屋を手に入れるためのマインドや、自分が一番いたくなる部屋の作り方が29項目に分けられて紹介された内容となっている。

部屋を整えると、スッキリするし、自分で自分のスペースをコントロールしている自信と満足感が生まれる。快適な部屋作りをしたい方はぜひご一読をお願いします。

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