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佐藤智「10万人以上を指導した中学受験塾 SAPIXだから知っている頭のいい子が家でやっていること」

・本書は、全国約1000人の教員へのヒアリング経験をもとに、教育現場の情報をわかりやすく伝える教育ライターとして活動する著者が、毎年全国で約6000人の小学生が入塾し、首都圏難関中学(麻布中学校・開成中学校など)の中学受験で数多くの合格者数を誇るSAPIX(サピックス)という中学受験進学塾を取材を基に、「子どもが自発的に学ぶためにはどうすればよいか?」など家庭で実践できる学びの習慣(メソッド)について紹介した1冊。

・著者が考える「頭のいい子」とは、「学びに関心を持ち、学び続けられる子」である。
・先行き不透明なこれからの時代は、学校や塾で何かを学んで、それで「おわり」ではない。知識を頭に入れたそばかららどんどん新たな情報にアップデートされていく。これからは、どんな生き方を選んでも、「学び続ける姿勢」が求められるのだ。
・学び続けるエンジンになるのは、好奇心な興味関心、探究心である。「もっと知りたい」「これはどうなっているんだろう?」、そんな意欲や疑問が背中を押して、自らすすんで学ぶ子が育っていく。

・学び続けるために必要な力とは、大きく分けて、
①「知りたい、わかりたい」という好奇心
②言われたことに対して「そうなのかな?」と批判的に考える力
③自らを表現する力
という3つである。
・子どもはもともと好奇心の塊で、元来持っている好奇心を失わせないことが大事。5分だけでも時間をつくり、子どもの疑問に対し、「面白い視点だね!」と伝え、親子でキャッチボールをしてみること。
・その際、子どもの「なんで?」に対して、明確な答えを示す必要はなく、「調べてみてはどうかな?」など、子どもが好奇心をもったことに対して、耳を傾けることが大切。
※①〜③の詳細については、本書をお読みください。

できる子になる習慣(一部)

勉強の過程と結果、どちらを大切にする?
×結果
⚪︎過程

・子どもにとって小さい成功体験はとても重要。スモールステップで「これができたじゃん!じゃあ、次に進んでみよう」という一段一段の階段を上がっていく過程(プロセス)が学びへのモチベーションになる。
・つまり、大事なことは「過程」であり、結果だけをみて追い立てるようなことは絶対にNGなのだ。
※過程(プロセス)を認めてあげるうえで大事なことについても記載されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書では、「自発的に学び続ける「頭のいい子」」「各科目(国語・算数・社会・理科)ができる子になる習慣」「中学受験との向き合い方」という章で構成されており、「いい親子関係が国語力を育てる」「計算ミスが多い子にどうアドバイスをするか」「社会科は単なる暗記だけでは伸びない」「理科に興味をもつと「気づき」が増える」「先取り学習は必要であるか」など、子どもが興味関心の心の翼を広げるための数多くない実践法が紹介された内容となっている。

本書に書かれていることを実行してすぐに子どもの学びの姿勢がガラリと変わるわけではないですが、1ヶ月、2ヶ月、1年と継続することで、子どもが大人になった時など「将来」につながるかもしれません。

子どもとの時間を豊かにするヒントを得たい方はぜひご一読ください。

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