精神科医さわ「児童精神科医が「子育てが不安なお母さん」に伝えたい 子どもが本当に思っていること」
・本書は、子どもの心をみる児童精神科医であると同時に、発達障害で不登校の娘さんを持つ著者が、自身の子育てや、これまで述べ3万人以上の診察に携わった経験から、「子どもの50の心の声」を紹介し、大人が子どもにどのように関わったらよいかについて考えさせられる内容が収録された1冊。
子どもの心の声(一部)
1 お母さん、なんでそんなにあせってるの?
・精神科医の診察室に連れて来られたら、もちろんだれだって緊張するし、とくにはじめての診療のときは5秒や10秒、場合によっては30秒ほどの沈黙があることがある。
・精神科医として患者さんをみるうえでは、「沈黙」というのは、じつはとても大事なものだと著者は考えている。
・しかし、親御さんが著者のクリニックに不登校の子を連れられてきた際、親御さん沈黙に耐えきれなくなるのか、著者を待たせて悪いと思うからか、すぐに「この子はこういう性格で、こんなことがあって」と話しはじめてしまうのだ。
・子どもの心の声を聞くためには、まず「安心感」が必要である。親の態度や声のかけ方、家庭の雰囲気というのは、親が思っている以上に子どもの精神状態に大きな影響をおよぼす。
・こうした状況を放置していると、精神状態を悪化させたり、精神疾患を発症したりする原因になることもあるのだ。
・親御さんの苦しい気持ちはわかるが、親御さんがあせり、苦しさを感じると、子どもはそれ以上にそれらを感じとる。
・だからこそ、「親の与える安心感がどれだけ子どもに大きな影響を与えるのか」についてわかってほしいと著者は語る。
※「著者が診療の際、子どもの話を聞くために行っていること」や「子どもが安心できるために親御さんがしてほしいこと」についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「子どもは安心したい」「子どもは怒らないでほしい」「子どもは自立したい」「子どもは信じてほしい」「子どもは見守っていてほしい」「子どもは受け入れてほしい」という章で構成されており、母親にフォーカスを当てた「親子の関係が変わる」子どもの心の声50が紹介された内容となっている。
読むと、子どもとの関わり方に変化が起きる1冊です。子どもとのコミュニケーションに悩むお母さんはぜひご一読ください。
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