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横山泰三「一生ダンスで"食っていく"ためのスクール経営術 踊るようにセカンドキャリアを切り拓く方法」

・本書は、15歳でストリートダンスに出会い、18歳で全日本ブラックビートダンスコンテストで史上最年少優勝など、数々のコンテストで優勝入賞を重ね、その後、30歳でダンススクールを開業し、スクール開業から15年で経済的独立を果たした元プロダンサーの著者が、失敗しづらいスモールスタートから徐々に軌道に乗せて拡大させる経営術(方法)について紹介した1冊。

・ダンサーとしてのファーストキャリアとは、
①ソロもしくはチームでダンスコンテスト(ダンスバトル)活動
②ダンスチームもしくはダンスカンパニーを通じた活動
③アーティストもしくはテレビCMなどのコレオグラファー(振付師)
④国内外の有名アーティストの専属バックダンサー
⑤テーマパークやショークラブ(劇場)の専属ダンサー
が紹介されている。
※ファーストキャリアならびにダンサーの年収およびライフサイクル等については、本書をご覧ください。
・どのダンス業界においても、50代や60代でステージに立ち続ける方々がいるが、それはごく一部の才能や環境に恵まれた方々の人生であって、多くのダンサーが同様に実現できるかといえば、そんなに簡単な話ではない。
・また、どのジャンルであっても加齢とともにステージに立ち続けることが難しくなっていくのが現実だと思う。
・だからこそ、そんな状況を想定した「セカンドキャリア」という名のダンス人生の保険が必要だと著者は感じている。
※著者のダンサーとしてのセカンドキャリアの在り方著者自身の体験談についての詳細は本書をお読みください。

・ダンサーは日々の活動や自身のスキルアップに注力する傍ら、日頃から心がけたり準備したりしておくだけで、将来のセカンドキャリアが築きやすくなる。
・ダンサーたるもの、「ダンス業界に詳しくなること」が大事。経営者側が各ジャンルに知識や理解があれば、商品ともいえるインストラクターの魅力やキャリアについて語ることができる。
・また、ダンサーについて詳しくなれば、スクールのインストラクター選びだけではなく、その知識や人脈を活かして様々なイベントにダンサーを派遣することも可能になっていくので、セカンドキャリアのビジネス領域として広がりを作ることもできるだろう。
・著者はダンサーがインストラクター業をやっておく必要があると勧めている。主な理由は、
①インストラクター側の気持ちが理解できる
②インストラクターの給与相場が把握できる
③自分自身でも売上が生み出せる
という3つである。
・その他にも挙げられるメリットはいろいろあるが、インストラクター業がダンサーにとって必須である以上、レッスンビジネスに従事する者がその延長線上に将来のスクール経営までをイメージすることは、社会人のキャリアデザインとして自然な流れである。
・著者はスクール経営までを見据えたインストラクターがもっと増えることは、業界にとってもダンサーの未来にとっても有意義なことだと思っている。
※その他に現役時代にどのような準備を行えばよいかについても書かれているが、詳しくは本書をお読みください。

・本書では、「ダンスは"食える"仕事になるのか?業界の現在と未来」「現役ダンサー時代から持つべきビジョン、積むべき経験」「スモールスタート成功のカギは「分析」」「生徒も講師も辞めない仕組み作り」「目指すのは"ハイブリッド型"のダンススクール経営」「スクール経営者のブレイクスルー方法」という章で構成されており、「ダンサーのファーストキャリアからセカンドキャリアの築き方」「どのような準備が必要か」「ビジネスを成功させるためのコツ(レッスンの基本デザイン・集客など)」など、好きなことを好きなだけできる人生をつかむためのヒントが書かれた内容となっている。

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