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水野玲子「身の回りにある有害物質とうまく付き合いたいです!――真の「オトナ女子」化計画」

・本書は、有害な化学物質から次世代の健康を守るための市民活動、調査や研究などを行っているサイエンスライターの著者が、自分を取り巻く有害物質とうまく付き合い、自分の健康と周囲を楽しむヒントが紹介された1冊。

・日本はこの半世紀以上で急速な経済発展をとげ、石油から作るプラスチックや人工的な化学物質をたくさん使ってきた。
・これらを使用した便利な製品には、PFASというきわめて毒性の高い物質が含まれているが、この物質を使うことで、水や油をはじく製品が作れるのだ。
・PFASは皮膚や呼吸などを通じて、体の中に入る。すると、長い間排出されずに体内で毒性を発揮し、がんなどの病気を引き起こすやっかいな物質なのだ。
・私たちの身の回りには、人工化学物質があふれる世界であり、そこから身を守るためには、多少の知識が必要である。
・本書は、その難しいと思われがちな人工化学物質の内容を「わかりやすく」「丁寧に」伝えている。
※先に紹介したPFASの詳細については、本書をお読みください。

有害物質の事例(一部)
電子レンジ
・現代生活には欠かせない電子レンジだが、2014〜18年度の5年間で157件もの事故が発生しており、重傷事故も起きているということがある調査でわかっている。
・ある実験で、肉まんを電子レンジで5〜12分間加熱すると、爆発的に燃焼することが報告されている。これは、食品の水分が蒸発し、炭化が進行して発生した可燃性ガスが庫内に充満すると、食品の炭化した部分が帯電してスパークを起こすと推定している。
・また、海外では、電子レンジによる食品の安全性への影響が研究され、
●電子レンジで加熱ら調理すると食品の栄養分が変質
●電子レンジで肉類を調理して、発がん性物質が発生
●食品価値(ビタミンやミネラル)が劣化
などの危険性を指摘する声も挙げられている。
※その他の電子レンジのきけんせい、電子レンジの使い方にきをつけなければならないことについての詳細は本書をお読みください。

・本書は、「オシャレ」「食事・生活」「健康」「プレママ」という章で構成されており、
◇アロマオイル
◇日焼け止め
◇プラスチック
◇加熱式たばこ
◇紙おむつ、生理用ナプキン
など、私たちが日常で利用している製品の有害物質について解説し、上手に活用する方法について紹介された内容となっている。

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