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真山知幸「あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか 視野が広がる40の考え方」

・本書は、偉人や名言の研究を行い、50冊以上の著作を出す著述家で、偉人研究家の著者が、古今東西の偉人たちの輝かしい部分を「A面」、偉人たちからすれば、あまり触れられたくない部分を「B面」として紹介し、人生の壁をどのようにして乗り越えたのかについて40人の偉人たちのケースについて解説した1冊。

⒈立川談志
A面:枠に収まらない、多彩な才能を持つ落語会の異端児
B面:抜群の実力を誇りながら、遅い真打ち昇進の苦労人
・「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。〜中略。嫉妬しているほうが楽だが、そんかことで状況は何も変わらない」
・「嫉妬したところで何も生まれはしない」という考えは、談志自身の経験から来ている教訓であった。
・談志は、16歳のときに5代目柳家小さんに弟子入りし、抜群の実力を誇りながらも、真打ちになったのは入門から11年目、27歳のときと遅かった。
・自分よりも後にこの世界に入った者が不可解な基準で、先に真打ちになり、追い越されることがどうにも耐えられずなかったが、その経験から、同じ境遇を経験した弟子には「ある言葉」を伝えている。
※「ある言葉」とは、そしてその経験から「ある行動」を起こしているが、詳細は本書をお読みください。

31.江戸川乱歩
A面:誰も思いつかない発想で、不気味な世界観に読者を惹き込む
B面:空想癖で何度もクビになった「社会不適合者」
・偉人が一つのことに取り組めるのは、実のところ、「それ以外のことが絶望的にできない」ということが少なくない。その代表選手が、作家の江戸川乱歩である。
・乱歩は大学卒業後、大阪の貿易会社で働き始めるが、わすが1年で脱走。住み込みだったため、職場の人と絶えず顔を合わせる環境が耐えられなかった。
・次は造船所で職工に読ませる雑誌の編集を行うも、段々と借金が嫌になり、わずか1年で退職している。
・腰が定まらず、職を転々とする理由は、妄想癖だけでなく、朝起きるのが非常に苦手だったからだ。
・だが、27歳のとき失業中に2週間で書き上げた『二銭銅貨』という小説を雑誌に投稿すると、次々と注文が舞い込むようになるなど、乱歩の人生は一変する。
・しかし、乱歩からすれば他の仕事に比べてまだできる仕事に過ぎず、確固たる自信があったわけではなかった。
・そのため、乱歩は作家になってからもたびたび休筆し、その休筆期間は、合計すると実に17年にもわたる。
※空想癖から仕事を何度もクビになる理由が記載されているが、それが乱歩の作家活動を支え続けている。その理由の詳細は本書をお読みください。

・本書は、「逆境を跳ねのけたい人へ」「仕事の壁に悩む人へ」「成功者が「うらやましい」と思う人へ」「『不器用な生き方』しかできない人へ」「『ダメな自分』にヘコむ人へ」「『人と違うこと』を恐れる人へ」という章で構成されており、
2 モハメド・アリ「どん底でも希望を忘れなかった『誇り高き格闘家』」
8 ウォルト・ディズニー「信頼したパートナーに裏切られた『絶望からの逆転劇』」
23 大久保利通「出世街道をひた走った男の悲しき過去」
35 野口英世「暴走気味なくらい夢中な姿が、人を惹きつける」
など、古今東西40人の偉人たちのさまざまな人生の壁を乗り越えてきたエピソードが収録された内容となっている。

巻末には、著者(真山知幸氏)のB面が収録されているが、詳細は本書をお読みください。

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