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徳丸登「50歳からの人生は陽明学で変わる いくつになっても社会から求められる人になる13の教え」

・本書は、スーパーの店長をしていた50歳の時に、あるきっかけで陽明学を知り、それから28年、サラリーマンとして「善事即行く 即時改善」をモットーに実践を積み重ね、そのノウハウを研修や若手社員のキャリアカウンセリング、各部門のPDCAの確認など行進の育成に活用し、実施する著者が、仕事や家庭、人間関係などあらゆる悩みに効果を発揮する「陽明学」の知恵を「著者なりの解釈」と「長年の実践」を組み合わせ、仕事や人生における課題解決の手法として具体的に紹介した1冊。

・「陽明学」は、儒学の流れのひとつであり、中国の儒学者であり、高級官僚の王陽明が中国の明の時代(1368-1644年。日本では室町時代のころ)に説いた教えであり、学問の一派である。
(陽明学という呼称は日本で明治期以降に広まったもので、それ以前は王学と呼ばれていた)
・陽明学は、「知行合一(ちごうごういつ)」(知ることと行うことは分けることができない)という意味を持ち、思想と実際の行動を一致させるべきだとする主張といえる。
・また、陽明学では、人として良いと思うことは、「自分の心で感じるものであって、数えられて知るものではない」と考える。
・この点から、陽明学では、教えてもらおうという受け身の姿勢で学んだり、頭でっかちに知識を習得したりすることから始めるのではなく、自らが主体的に考えて、行動しながら身につけていくことが大切になる。
※陽明学の詳細については、本書をお読みください。

陽明学の教えに基づく(徳丸流)13の考え方(一部)
・本書で紹介されている「陽明学に基づく13の考え方」を理解し、自分に当てはまりそうな考え方を見つけ、それを行動に移すと具体的な成果(相手が喜んでくれる、営業成績が良くなる)などが上がり、陽明学のよさが理解できる。

・陽明学の教えに基づく13の考え方のうちのひとつに、「良いと思うことをすぐする。間違ったらすぐやり直す」がある。
・「良い」と思ったら、すぐ行動することが重要である。
・「すぐ行動するから結果がわかる→結果が分かるから次に何をしたら良いか推測できる→次の手がすぐ打てる」というようにこの循環を回すように心がけること。
・そのためには、心にひらめいたことを躊躇せずに実行すること。「明日しよう」、あるいは「次のときにしよう」では、そのうち忘れてしまう。行動しなければしらないのと同じであり、せっかくのチャンスが失われる。
・すぐ行動に移すと、あなたの思考回路は改善される。機会あるごとに意識して行動に移すことを続けていくと、それが習慣化する。
・このように意識が変わると行動が変わるのだ。そうなっていくと、陽明学的な「行動人間」、随所で主となる自律型人間となることができ、新しい人生が幕を開けていくのだ。
※ 「良いと思うことをすぐする。間違ったらすぐやり直す」など13の考え方の詳細は本書をお読みください。

・本書は、「今こそ必要な「陽明学」の教え」という序章から始まり、「セカンドライフの不安は人間力を高めて楽しく働くことで解消する」「心も体も元気になる「知行合一」」「つまずきかけたときの「万物一体の仁」」など合計8章で構成されており、78歳の現役中小企業診断士の著者が、人生の後半戦に役立つ考え方や実践方法について紹介した内容となっている。

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