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松下公子「しゃべりは下手でいい!「共感ストーリー」が心を動かす「たった1人」に選ばれる話し方」

・本書は、20年に渡りアナウンサーを経験し、のべ1万人に話し方の指導をするスピーチコンサルタントの著者が面接や友人との交流などにさまざまな場面で「たったら1人」に選ばれるためのメソッドである「共感ストーリー」のノウハウについて紹介した1冊。

・人の心は感情でしか動かない。逆を言えば、ロジックや正論では人の心は動かないのだ。
・人は、上手に話しただけでは選ばれない。自分の経験と思いを伝えると、「あなた」だからこその選ばれる理由になるのだ。
・相手を説得させようとする「説明」ではかえって選ばれなくなる。相手の興味を引いて、選びたいと思われるには、まず「説明をやめる」ことから始めること。それが選ばれる第一歩になるのだ。

・共感ストーリーとは、人の心を動かし、行動させるというプレゼン手法で、あなたの「過去」「現在」「未来」を語ることである。
・あなたがなぜ今、この仕事をしているのか?なぜ今、ここにいるのか?なぜ、この商品・サービスが生まれたのか?といった共感ストーリーの源は、過去に隠されている。その隠された過去は、あなたの伝える力、エネルギーの元となるものである。
・そして、共感ストーリーの「未来」とは、あなたがつくり上げたい世界、いわゆるビジョンである。「どんな未来をつくりたいのか」「どんな夢をかなえたいのか」「どんか世界に行きたいのか?」などを提示することで、、あなたと一緒につながっているとそんな世界に行けるかもしれないと、相手にイメージさせることができる。
・「過去」「現在」「未来」を組み合わせて語ることで、あなたの物語でミッションなビジョンを開示していくことが大切なのだ。

・共感ストーリーで得られるメリットとして、
①緊張が和らいで自信をもって話すことができる
②「えー、あのー」を言わなくなる
③生き生きとした魅力的な話し方になる
④自分の中の「いちばんいい声」で話せる
⑤説明と比べて、記憶に残りやすい
⑥相手を共感させてファンにさせる
⑦同業他社と差別化されて、選ばれる
が挙げられている。
・共感ストーリーは基本的に、「自分の話をする」。なので、「いったい何を話せばいいのか」と心を乱されてしまうなどのよけいな不安もなくなるのだ。
・しかし、共感ストーリーは事前に話す内容をつくっておくことが必須。この場面でこんな共感ストーリーを語ると決めておけば、何を話せばいいのかもいった悩みもなくなり、緊張も和らぐ。
・共感ストーリーにおいては、「こういうことがありました」と、あなたが実際に体験、見聞きした事実をそのまま伝えればいいのだ。
※7つのメリットの詳細については、本書をご覧ください。

・本書では、「共感ストーリーの概要」「共感ストーリーをつくり方(掘り起こす→ゴールからの逆算でネタを決める→組み立てる→声に出して読む」「共感ストーリーをつくってみる(実践編)」「選ばれる人の「見た目演出術」」「本番に強くなる!主役として堂々と伝える話し方」「コミュニケーション(会話)では相手の共感ストーリーを聴き出す!」という章で構成されており、「好感度は「チラ見せ」でつくる」「即効性のある緊張しない方法」「名前をフルネームで伝える意味とは?」「話が脱線する人の対応法」「誉め言葉3つのSとは?」など、どんなシーンでも人を共感させる話し方のメソッドである「共感ストーリー」の概要ならびに実践方法、その事例について紹介した内容となっている。

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