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藤井英雄「マインドフルネスの教科書」

・本書は、40年の瞑想歴、20年以上のマインドフルネスの実践とネガティブ思考を克服した自らの経験をもとにマインドフルネスの指導を開始し、ブログやフェイスブック、セミナー、出版を通じて積極的に情報発信をしている著者が、自分を客観視する技術である「マインドフルネス」について詳しく解説した1冊。

・私たちは怒りや悲しみ、不安や恐怖などのネガティブな感情にとらわれてしまうが、その瞬間に「自分がネガティブ思考やネガティブ感情にとらわれていること」に気付けば、そのネガティブ思考やネガティブ感情、自分を取り巻く現実や自分自身を支配している潜在意識の偏った信念から一瞬だけ自由になれる。それが、マインドフルネスの瞬間なのだ。

・マインドフルネスをすることで、「今、ここ」で必要のないネガティブ思考は手放され、ネガティブ感情は癒される。そして、「今、ここ」で必要なことに気付き、「今、ここ」で必要なことに集中することができるのだ。さらに、潜在意識の奥に潜むネガティブな信念から解放されることもある。

・子供のころから自己否定的な信念ら繰り返すネガティブ思考・感情が自己肯定感を弱くしてしまう。自己肯定感を強くするには、「自己否定しそうになる瞬間に自己否定を手放し、自己否定すること」である。つまり、ネガティブ思考をしてネガティブ感情に浸っているときに、マインドフルになりネガティブ思考・ネガティブ感情を手放すことが自己肯定感を強化して幸せになるコツなのだ。

・自己肯定感とは、あるがままの自分を肯定し、愛する力であり、自己肯定感が強ければ、自分自身を肯定できるので、自分は他人からも愛される価値があるとわかっている。逆に自己肯定感が弱い人はネガティブにかんがえがちで、特にマインドフルネスがとぎれて自動操縦モードになるとその傾向は顕著になる。
・自己肯定感を強化することでマインドフルネスを強めることができるし、マインドフルネスであることが自己肯定感。強めることになる。自分の問題がもしも自己肯定感が弱いことだとしたら、マインドフルネスを鍛えることが問題解決の第一歩になるだろう。
※自己肯定感の強化方法については、本書をご覧ください。

・本書では、「マインドフルネスのしくみのすへて」「マインドフルネスの実践のすべて」「マインドフルネス体験」「マインドフルネスQ&A」という四部構成となっており、「マインドフルネスとは何か?」「マインドフルネスの効用と欠点、鍛え方など」「意図的にマインドフルになるエクササイズ」「マインドフルの効果(ネガティブ感情の癒し・怒りをおさめる方法など)」といったマインドフルネスの基本ならびに実践方法が紹介された内容となっている。

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