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櫻井幸雄「ハッとしてホッとする櫻井幸雄の人生スマイル相談室」

・本書は、年間200物件以上の取材を行う現場主義で、首都圏のみならず、近畿圏、中部圏、福岡、札幌など全国の住宅事情に精通する住宅評論の第一人者であると同時に、不動産会社の相談サイトで多数の人生相談に応じてきた人生相談家の著者が、これまでに応じてきた人生相談の中から32の項目に分けてさまざまなテーマの相談ならびにその相談の回答について収録した1冊。

相談ファイル(一部)

1 理想的なスペースで大好きな料理ができるのに最近なんだか張り合いがない
Q
・念願だったオシャレなアイランドキッチンのマンションに引っ越し、理想のスペースで行う料理が楽しく、心から満足していたが、最近、張り合いがなくなってしまった。
・料理を振る舞っているのに家族から何の感想も言ってもらえず、「ただ何となく食べているだけ」みたいな家族の姿をみていると、なんだがつまらないが、これは贅沢な悩みなのか?(39歳 女性)
A
・私(著者)も料理を作ることがあり、そういうときは「おいしい」と言ってほしい。
・しかし、気に入った味で「は〜」とか「ふ〜」というため息が漏れることはあるが、「おいしい」という言葉は「そう言うのよ」と教え込まれないと、出てくるものではないと思うと著者は語る。
・「おいしい、と思ったときは、そう言ってね」と相手に言ってもらうことを訓練すること。言ってくれないときは、「おいしくないの?」と催促すること。
・そして、「おいしい」と言われたら、素直に喜ぶこと。そのような努力で、理想とする食事時間ができあがるのだ。
※著者の食事に対する理想についても触れられているが、詳細は本書をお読みください。

30 会社を辞めて独立し自分の力を試したいが独立すると苦労する?
Q
今の会社で働いてもうすぐ10年。毎日忙しく、充実感がまったくないわけではないが、このところ惰性で仕事をしているような気がしてならない。
・独立を考えているが、社会的な信用、病気やケガをして働けなくなったらどうしよう、など、フリーランスになることには、不安もある。
・櫻井先生はフリーになるとき、どんな心境であったか。また、フリーになるにあたって、気を付けておいた方がいいこと、準備しておいた方がいいことなどがあれば、あわせめ教えてほしい。(32歳会社員男性)
A
・人間死ぬときに「あれをすればよかった」と後悔することは、「離婚」、そして「独立」の2つである。
・著者は独立時、生命保険はすべて解約、クレジットカードのローンとキャッシング(サラ金)はすべて手を出すなど、もうこれ以上どこからも借りることができない、というところまで落ちたそう。
・それから5年間どん底まで沈むも、20冊ほど本を出し続け、他の部分で仕事が増え、借金生活から抜け出すことができるようになった。
・フリーの場合、住宅ローンが組みにくく、独立後に仕事が軌道に乗るまで、マイホームを買うのは夢のまた夢。
・独立してから問題なのは、「軌道に乗るかどうか」である。そして、軌道に乗るまで耐えることができるかどうかである。
※独立について大変ではあるが、「賭けに出て、自分の実力を試してみるのもいいのでは」と著者は考えている。その理由については、本書をお読みください。

・本書では、
◇離婚したいけど、将来が不安
◇家(テレワーク)で仕事に集中する方法
◇田舎の実家と都会にあるマンション、どちらを取るべきか
◇心を開かない娘との関係性について
◇上手な部屋の片付けのコツ
など、住宅に関してだけでなく、純粋な人生相談34ファイルが収録された内容となっている。

何かに悩まれた際、自分ごとのように本書を読めば、解決の糸口が見つかるかもしれません。

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