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上阪徹『引き出す力 相手が思わず話してしまうひとつ上の「聞く力」』

・本書は、経営者、アーティスト、俳優、スポーツ選手、タレントなど3000人以上に取材してきたブックライターであり名インタビュアーの著者による「質問術」52を紹介した1冊。

「聞く」は、
・ありきたりな情報が多い
・なかなか心を開いてもらえない
・あまり今後の人間関係につながらない
・相手を表面的にしか知れない
・一方通行のコミュニケーション
など情報のインプットが受け身。

「引き出す」は、
・有益な情報が得られる
・信頼され相手の懐に飛び込める
・良好な人間関係を構築できる
・相手の意外な一面を知れる
・コミュニケーション力がアップ!
など積極的に自ら情報をゲット!
本書では「引き出す」を目指す。

・「引き出す」コミュニケーションは、対面だけでなく、オンラインでもできる。相手の表情や雰囲気、空気を少しでもつかみ取ろうと極限まで集中したり、丁寧な言葉を選び、話しかけることが大事(その分、クタクタになってしまう)。

・人間は誰もが自分のことを話したいと思っている。話すことによって自分を理解してもらえるから。自分のことをよりよく理解してもらえて、不快な気分になる人はいない。どんどん聞くことによって、相手のことが本当に理解できる。それは、相手を喜ばせることでもある。

・「この人なら安心してしゃべれる」という場づくりが大事。見た目も清潔感も評価するのはあくまで相手。「おや?」「あれ?」という見た目をしていたら、それだけで減点になってしまいかねない。最初の挨拶、第一印象が極めて重要なのだ。

・オンラインの場合、第一声で少しトーンを上げ、しっかり声を出すこと。また、最初の「絵」も重要になる。オンラインのポイントはズバリ「始まり」にある。「お、ちゃんとした人のようだな」「ちゃんと聞いてもらえそうな人かも」という雰囲気を作っていくことが大事。

・オンラインで最も重要なのは「通信環境」。可能なら有線LANを接続し、外付けカメラ、外付けマイクも準備する。引き出す力には、周囲の環境づくりが極めて重要になる。

・本書では、引き出す力を理解するために大切なことやその準備、実践、応用など、リアルとオンラインどちらのコミュニケーションでも使えるメソッド、秋元康、爆笑問題・太田光、福山雅治といった著名人のインタビューから気づいた引き出す力などが収録されている。

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