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内山葉子「免疫力をととのえる薬膳酵素ごはん 医者が教えるアンチエイジングレシピ」

・本書は、医学博士で、全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、さまざまな分野の難治性の疾患の治療を行う著者が、身近な食材でかんたんにウィルス対策ならびに老化予防がてきる最強のアンチエイジング食92品や、複雑な免疫システムや環境との関わりなどについて紹介した1冊。

・本書で紹介する料理は、薬膳料理であるが、薬膳といっても特別な食材を使うわけではない。近所のスーパーマーケットでも十分に入手できる食材で料理ができるのだ。
・組み合わせと調理法を工夫するだけで、おいしくウィルス感染やがん、老化を予防する食事に早変わりする。
・本書のレシピは、先人たちの叡智により育まれた薬膳をベースにしている。加えて、比較的新しい免疫と大きく関わる消化のしやすさや害となる糖化(こげつき度)を考慮した最新の栄養学を組み合わせて構成している。

本書で紹介されている薬膳ごはん(一例)

7月

おすすめ食材は、「アジ・砂肝・トマト・レタス・ピーマン・すいか・浅漬け」が挙げられ、レシピとしては、
[主菜]
・揚げない米粉アジフライ
[副菜]
・ゴーヤときゅうりの浅漬け
・ピーマンと昆布の浅漬け
・すなずりのマリネ
[汁物]
・アジのつみれ汁
[デザート]
・すいかと蓮の実のミントティーパンチ
が紹介されている。

8月

おすすめ食材は、「卵、蕎麦、ゴーヤ、みょうが、きゅうり、空芯菜、いちじく、ハイビスカスティー」が挙げられ、レシピとしては、
[主菜]
・薬膳煮卵
[副菜]
・わかめときゅうりとオクラの酢の物
・焼きナスときゅうりの和え物
[ご飯]
・3分つき米とキヌアの黒米
[ご飯のかわりに]
・蕎麦のしそこ葉のジェノベーゼ
[汁物]
・わかめとオクラのお吸い物
[デザート]
・ハイビスカスティーの葛切り
か紹介されている。
※料理の詳細、7月と8月以外の薬膳ごはんについては本書をお読みください。

知っておきたい免疫の仕組み
・本来、免疫とは、自分の細胞とそうでないもの(非自己)を見分ける仕組みのことを指している。人間をはじめ生物は、生体防御機能によって、細菌やウィルス、カビ、毒物などを体内に侵入させないようになっている。しかし、もし体内に侵入してしまったときには、それら異物を身体を守るために体外に出すシステムがあり、これがいわゆる免疫と呼ばれているものである。

・ウィルスにさらされても感染する人としない人の違いは、免疫反応の仕方の違いにある。指先にある指紋のように、免疫反応や一人ひとり異なる。この個人差は感染症に対してだけではなく、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンや自己免疫疾患の原因となる自己抗体のつくられやすさなどにも影響する。そのため、免疫システムが正常に作動していることはとても重要なのだ。免疫反応は、高ければいいというものではない。
※その理由などの詳細については本書をご覧ください。

・本書では、「薬膳料理と酵素栄養学」「四季の薬膳酵素ごはん」「陰陽五行説と免疫の関係」という章で構成されており、「サプリメントの栄養と食材の栄養の違い」「食物酵素の重要性」「季節の影響を受ける私たちの身体」「知っておきたい免疫の仕組みと種類」など、知っておいて損はない免疫システムや酵素栄養学、自然療法家で、オーガニックレストランを経営している方が監修した四季の薬膳酵素ごはん92のレシピが収録された内容となっている。

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