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井上幹世「職場のズレ解消図鑑」

・本書は、「世界に愛あるリーダーを送り出すこと。」をミッションとし、対人関係において、相手の個性を尊重しながら、より良くアレンジすることを得意とするキャリアコンサルタントの著者と、著者の会社の役員(つくる職場のズレ研究室」と共に書き上げた上司と部下のズレの原因と解決法(対策)について紹介した1冊。

1 期待はずれの採用ミスマッチ
・中途採用試験を受けた部下のAさんは、前職のキャリアへの評価と面接での好印象で見事に採用され、情報システムに配属になるも、試用期間が終了した頃から上司から依頼された業務になにかと理由をつけて断ったり、納期を守らなかったりと、勤務態度の悪さが目に余るようになった。

部下(Aさん)の思い
・どこの会社でも、採用面接で聞かれることといえば、前職での業務内容と志望動機くらいなので、短時間の面接なら、デキる人間を演じることは簡単なこと。やりがいが持てる会社かと思って入ってみたけれど、つまらない書類作成業務ばかりでやる気が萎える。

上司の思い
・面接時のAさんは理解力もあり、前職の職務経験や志望動機も好感度抜群ぇ即採用したが、直属の課長に働きぶりを聞いたら、真剣に取り組むどころか、投げやりな印象で勤務態度もよくないとのこと。面接ねはあんなに好青年だったのに・・・

このように、優秀だと思って採用した人材が、期待外れという事態を引き起こした。
・このような問題を解決するには、新しい社員を募集する際、経営者や採用担当者が最初にすへきことは募集広告を出稿することではなく、採用したい人物像を具体的に設定し、社内で新しい人材を受け入れる態勢を整えること。どんな業務を担当させ、どういう働き方をしてもらいたいのか、職場での受け入れの分担や指導担当はどうするのか、といったことをあらかじめ明確に設定しておく必要がある。
※この項目では、「採用面接時にありがちな問題点と改善方法」ならびに、上司と部下に対するワンポイントアドバイスが紹介されているが、詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「採用と配置に問題 ビジョンを描ける会社に「人財」は集まる」「学び・人材育成に問題 自己成長を支援し組織力を強化する」「社員同士に問題 心理的安全性が社員のエンゲージメントを高める」など合計7章で構成されており、「人材育成へ投資しない会社に未来はない」「対立する職場は成果を生まない」「無関心・無反応は部下のモチベーションを下げる」など、どの職場でもあり得る上司と部下のズレ(双方の思い)とそのズレの原因ならびに解決方法が紹介された内容となっている。

あなたの職場でも起こり得ることが書かれているかもしれません。

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