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小川真理子「仕事がとぎれない ムリせず長く続けられる 女性フリーランスの働き方」

・本書は、ビジネス書や実用書などの編集・執筆に携わる一方で、ライターとして約30年活動してきた中で培ってきた「書く」「聞く」についてのスキルや心構えを伝えたいと、ライティング講座にも注力する著者が、自身のフリーランス経験を元に、
◇ミスマッチを防ぐフリーランスの心構え
◇仕事を次につながるコツ
◇フリーランスを長く続けるポイント
◇フリーランスを楽しむ方法
について伝えた1冊。

・本書では、フリーランスを「組織(複数の人がいる)に属さずに、自分のスキルを活かして、個人で仕事を請け負って働く人」と定義している。

・フリーランスとして自立して働くために必要な5要素が紹介されている。そのひとつが、「スキル」である。
・仕事とは、簡潔にいえば問題解決をすること。ひとつでもいいからスキル(技術・能力)を身につけ、自分のスキルで誰かの問題を解決し、その対価としてギャランティー(報酬)を受け取ることができるようになる。
・著者の場合、「文章を書くのが苦手な人」あるいは「文章を書いている時間が取れない人」の問題を解決するために、文章力を使って記事を書いたり、著者になりたい人をインタビューして本にまとめるお手伝いをしている。その対価が原稿料なのだ。
・2つ目の要素は「人脈」である。フリーランス協会の調査によると、「仕事はどのようなところから見つけますか」という質問に対する結果は、
1位 人脈(知人の紹介を含む) 61.6%
2位 過去・現在の取引先 58.9%
3位 自分自身の広告宣伝活動 33.2%
である。
・ネットで自分のサービスを販売したり、アフィリエイトで収入を得ている場合などは別として、フリーランスは発注してくれる取引先がなければ収入が入らないので、人脈や既存取引先との良好な関係づくりは欠かせない。
※その他のフリーランスの土台をつくるために必要な5要素についての詳細は本書をお読みください。

・フリーランスのなり方として、
①会社をやめて、その業種のスキルを活かして独立する
②会社に勤めつつ副業・兼業でフリーランスでも仕事をし、副業等の収入が安定してから会社をやめ、フリーランスになる。
③大学などに通いながらフリーランスで仕事をしたり起業をする
④専門のスクールなどに通い、卒業後にフリーランスになる。
⑤いきなり未経験でフリーランスになる。
の5つが挙げられている。
・③は、学生時代にフリーランスの仕事を始めたり起業をする方法である。
・著者の知人の上村菜穂氏(以下、上村氏)は、SNS集客やPRを得意とする講師で、これまでに1万人以上に全国で講演を行っている。
・上村氏は、大学4年の頃、起業したい人のコミュニティに参加し、大学院進学後もそのコミュニティを中心にビジネスを学び、大学院に通いながら、「20代女性向けの集客やPRが得意なフリーランスライター」として活動を始めたり
・生活費くらいの収入が半年間続けて入ってきたのを機に、就職活動や大学院もやめて、フリーランスでやっていくことを決意し、ライターデビューから6年後に、株式会社を創業し、順調に利益を上げている。
※フリーランスになる5つの方法についての詳細は、本書をお読みください。

・本書は、「フリーランスの土台をつくる」「次の依頼につながる〇〇をとる」「フリーランスを長く続けるコツ」「仕事はこんなふうに楽しもう」「社会に属していることを忘れない」という章で構成されており、
◇収入への不安を解消するために〇〇〇〇〇〇〇を用意しておく
◇仕事の方個性を決めると「〇〇」の威力
◇仕事が途切れたときはどうすればよいか
◇「〇〇〇〇〇〇」を合言葉にすると変化に強くなる
など、フリーランスとしての土台づくりの方法といった次の依頼(仕事)が舞い込むための51の習慣が紹介されている。
・また、「知っているとちょっと得する情報あれこれ」という敬語やクッション言葉を使う際のポイントや、プロフィールのつくり方といった付録も巻末に収録されている。

・本書のタイトルは「女性フリーランスの働き方」ですが、著者はできるだけ性別に関係なく、汎用性のある内容にするように心がけて書いたとのこと。
「フリーランスの世界を知りたい」「フリーランスのちょっとした悩みや不安を払拭したい」という思いがある方はご一読ください。
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