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2日目 ふるさとの味「かぼちゃ団子」


本日の献立

【朝】
米、目玉焼きベーコン、キャベツの味噌汁
【夜】
米、鶏肉とキャベツの味噌炒め、塩昆布キャベツ、かぼちゃ団子、味噌汁(具材忘れた)


朝:キャベツが多い

朝は6時に起床。
今日も今日とて若干寝坊。急いで洗面所で口だけゆすぐ。
「夫よまだ起きるな、まだ起きるな…」と祈りながら、キッチンに立つ。

今朝の味噌汁の具はキャベツオンリー。思考停止。
キャベツって何であんなに多いの?
うちには今半玉も残っているので、今日からキャベキャベ祭りが確定している。
いかに退屈させないメニューに変貌させられるか、腕の見せ所である(ない“腕”は振れぬ)。

もう一品は目玉焼きベーコン。
楽チンカードを切ってしまったので、夜ご飯はちゃんとしないと、と謎のプレッシャーを自分にかける。

そういえば夫は卵を一日何個まで食べるのだろう。
「卵は1日1個!」という人もいれば「1日4個までなら問題ない説もあるから」とバクバク食べる人もいる。私は後者。
夫のスタンスによっては一日の献立も変わってきてしまうので、仕事から帰ってきたら確認しよう、と思う。そして尋ねるのを忘れる、ここまでがセット。


夜:昔祖母が作ってくれたかぼちゃ団子

夜。「いかにキャベツを消費するか」の他に、私が料理をする上で大事にしたいことがある。

「どうせ作るなら自分の食べたいものを作りたい!!!」

だって、キッチンに立つと「あ〜〜このままキャトルミューティレーションでもされてえ〜〜〜」とか思ったりするほどの料理嫌いなのだ。
モチベーションがないとやっていけない。無理無理。
「旦那さんに美味しいものを食べてほしい♡♡♡」なんて思ってそれだけで頑張れるほどできた嫁ではないもので。
加えて、いくら今の私が頑張っても夫の舌を満足させられるような料理を作れるわけもなく。
だったらせめて、「ずっと食べたかったもの、作れた!」「料理まじ苦行だったけどこれ食えるならまあ頑張って損はなかったかも」って思いたい。

以上を踏まえて今日の献立を考える。


  1. 鶏肉とキャベツの味噌炒め:市販のたれ漬け肉と乱切りキャベツ、しめじを炒めるだけ

  2. 塩昆布キャベツ:塩もみして冷蔵庫にぶち込んで3時間ほど冬眠させたキャベツにごま油と塩昆布をドカドカとかける。安居酒屋のどこか落ち着く味

  3. かぼちゃ団子:潰したかぼちゃに片栗粉を混ぜ、ハンバーグのように成形して焼く


3番目のかぼちゃ団子が、今日一番作りたかったやつ。
ふるさと・北海道の郷土料理。
幼少の頃、母が入院して今は亡き祖母に預けられていた時期、よくおやつに出てきた思い出の味。

かぼちゃをてきとうに切り刻んでレンチンし、ボウルに移して潰すという流れ。
しかしうちにはマッシャーがない。
チンしたかぼちゃはまな板の上に並べ、ひたすらみじん切りにしたのちボウルに入れる。そして手のひらに全体重をかけて潰す。
だいたい潰れたら片栗粉を目分量で投入し、さらにこねる。

うちにははかりも計量スプーンもない。
夫が目分量でもそつなくできちゃうタイプなので、彼にはそれらを購入する意味がよくわからないのだろう。
しかし料理苦手な私は目分量だとたいてい失敗する。今回もハラハラ。
今度勝手に百均とかで料理ツール買ってきちゃおう。

さて、こねたかぼちゃハンバーグをフライパンで焼き、溶かしバターを馴染ませたら、もちもち食感のかぼちゃ団子完成。
これ、砂糖醤油につけて食べると甘じょっぱくて美味。
おばあちゃんみたいにうまくもちもちに焼けなかったけど、とても懐かしい味だった。

かぼちゃは固くて頑なに包丁を受け付けないし、種と綿を取り除くのも地味〜にだるいし、潰す時に手がまっきっきになるし、扱いづらいヤツだけど。
このかぼちゃ団子が食べられるなら、どれだけムカついても泣きたくてもUFOに乗って逃げたくなっても、めげずにまたキッチンに立ってやろう。
そんなことを考えるのだった。

ただしキャベツ、お前はだめだ。量が多すぎる。
キャベツの消費方法、急募。


余談✳︎卵が手に入るありがたさ

昼下がり、スーパーのパンコーナーでうまそうなバゲットがこちらに何か訴えかけていた。
98円と引き換えに連れて帰り、卵と砂糖の液に浸してフレンチトーストにした。

引っ越す前に住んでいた北海道では今年、春に起きた高病原性鳥インフルエンザ問題の影響でスーパーから卵が消えた。
運よく入荷現場に遭遇しても、私が見たのは10個入りで354円。カゴに入れるのにけっこう悩む、かわいくない価格だ。

道外に来て、卵が普通に供給されていることのありがたさを痛感する今日この頃である。

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