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コロナの副産物

緊急事態宣言が全国へと拡大され、全国民が今までとは違う生活を強いられることになりました。
『外出自粛派』の我が家は、外食はおろか、親類と会うことも控え、家族四人で24時間ほとんど一緒に過ごしています。

こうなる前の生活と比べると、幾分窮屈な感じはしますが、新たな発見もあるようです。

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以前なら対面で会う必要があった(と思われていた)会議などはオンラインで。満員電車に揺られ通勤していた仕事もテレワークに。食品や日用品もネット通販や宅配サービスを利用する人が増えました。宅配便もサインやハンコもなしで、玄関先に置いていってくれます。味気ないと思われていたオンライン飲み会も、意外に盛り上がっているようです。帰りの運転や終電を気にしないでいいし、酔った勢いでセクハラも無いから健全かもしれません(笑

仕事に関して言えば、一度慣れて同じ成果を出せるなら、コロナが収束してもとの生活が取り戻せたとしても、継続してテレワークを取り入れる会社も出てくるでしょう。会議に関しても、広いオフィスを所有、またはレンタルしたり、そのために移動する時間や費用も削減できるなら、そのメリットを選択する企業も増えるだろう。と、なるとオフィスビルに空き部屋が増えたり、都心部の不動産価格が下がったりするかもしれません。

まだ日本がここまで深刻な状態になる前に、作家や文化人の発する情報や有料セミナーでは、ビフォアコロナとアフターコロナでは、世界が変わってしまい元には戻らないと言われていましたが、こんなことを示唆しているのだと思います。
コロナで生み出された副産物で、世界中の人々のライフスタイルが変化していくことでしょう。

さらに、この缶詰め生活で炙り出される、家族の真の姿。
コロナ離婚やコロナDVという言葉がメディアで目につくのも、賢い人たちが数ヶ月前から予見したとおりでした。

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もちろんこれはコロナのせいではなく、解決を先送りにしていた問題が眼前に現れただけのことです。今まで、見て見ぬ振り、争いを避けて丸く収めて、本音を言わずに我慢してきたことの輪郭が、時間が立つにつれはっきりすることでしょう。

こんなにも我慢強く、努力家で勤勉な国民なのに、自殺率が高く、2019年度幸福度ランキングでは153ヶ国中62位でした。OECD加盟国(36ヶ国)としては、シリア内戦に関与するトルコ(93位)、2015年にデフォルト危機に陥ったギリシャ(77位)に次いで低い順位に甘んじています。

日本人の持つ文化・習慣・教育・国民性が今の時代にマッチせず、ストレスを生み出していると感じます。

もし人生を楽しみたい、幸せになりたいと思うのであれば、今こそ、日本人が方向転換するいい時期だと思います。それには今までやってきたスタイルを変えるということ。

明治維新で生活が様変わりした様に、
戦後の、昭和ド根性マインドから抜け出すのです。
四の五の言わずに新しいものにトライする。
若い人に学ぶのも良い。
生まれたときからネット環境があった、今の10~20代に学ぶことはとても多いです。

努力や我慢を美徳とし
失敗を忌み嫌い
波風を立てないよう
空気を読み
顔色を見て自分を曲げる
それでは今までと変わりません。

少々失敗してもOK。
恥をかくのもOK。
自分の感情をあらわにし、もしそれで相手が憤慨したとしても、嫌われたとしてもそれでいい。
修羅場になろうと、決別しようと、包み隠さず本音を伝え続けることです。本当に信頼できる関係の構築はこれしかありません。

この作業を乗り越えて、やっとお互いの違いを理解できるまで落ち着いたのが、今の心地良い関係の僕たち夫婦だったりします。
以前の様な関係なら、とうに家庭崩壊していたであろう私どもですが、幸い数年前に家庭内大戦を経て、バージョンアップできたことから、関係性も良くなり、今の自粛生活も快適に過ごせています。

必要なのはすべてのことを、自分の責任として負う覚悟。
自分の選択を後悔しない覚悟。
そうすべては”覚悟”です。

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そりゃ怖いです。
わかります。
でも他に方法が無いから仕方がないです。
あきらめて、覚悟して、これからの変化を楽しみましょう。

これをクリアできれば、少なくともあなたにとってのアフターコロナは、とても幸福な世界になることでしょう。
そしてその頃には、この生活のなか、勢いよく育つ僕の腹周りの副産物も、ビフォアコロナに戻せていることを願います。


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