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お好み焼きに "エノキ茸" を入れますか?

2024/7/16(火) AM9:49記

昨日,7月15日(月)は海の日でした。

『海 その愛』を口ずさみたくなる日ですね。

私の中では7月20日のイメージが未だに色濃く残っていますが,7月第3月曜日に変更されてから10年近く経過していたとは。


さて,そんな祝日ですが珍しく仕事は休みだったので,夏らしい夕飯でも拵えるか。

とは一切考えない。

冷蔵庫を開けて,足が早そうな食材や半端に余った物を使う。
ただ,それだけのコト。


キャベツがある。
豚肉は解凍されている。
長芋も半分。
ちょうど天かすを買ってたっけ。
強力粉(賞味期限レッドゾーン)も早く使わないとな。


こんな簡単な方程式があるだろうか。

お好み焼き一択。

よーし,やるかぁ。

と材料を取り出しボウルを準備しようとした,その時


「混ざりたいっ!!!!」
「私も一緒に海(生地)へ連れてって!!!」

傘を花開かせながら,エノ・キダケが訴えていた。

月曜だがミス・オールサンデーを手に取り,確かめる。

……うーん。しなしなしてるなぁ。

まぁ入れるかぁ。

お好みで色んな具材を加えて食べるから,お好み焼きという名前になったとも聞くし。

僅かばかり躊躇ったことには理由がある。


それは実家に住んでいた頃の夕食に遡る。

我が家では月1くらいの頻度で,夕飯にお好み焼きが提供されていた。

あとは鍋料理。

兎に角,余った食材を処理するのに合理的なメニューの登場回数が多かった。

お好み焼きも,お好みすぎるやろという位に色々な食材がぶち込まれていた。

入れてまえ入れてまえ!の精神。
いてまえ打線ならぬ入れてまえ打線。

近鉄ファンか何かですか?と問いたくなるほどの勢い。

「混ぜて焼いたら分からんわ。」

聞き飽きたセリフ。


そんなこんなで,我が家のお好み焼きには高確率でエノキ茸が入っていた。

誤解なきよう明記しておきますが,エノキは好きです。ニコ・ロビンも好きです。それは嘘じゃないっす。


問題はその入れ方。

ただ,割いただけで食べやすくカットしないのだ。

混ぜるどころか,生地を焼いた後,忘れてた忘れてたという感じで上に乗せるだけなのだ。

この乱暴さがもたらす食べにくさと言ったらない。

ケーキカットされ皿に乗せられたお好み焼きのワンピースを箸で切ろうにも,エノキはどちらかの塊に引きずられる以外ない。

服の上からじゃ分からないね。
『夏の日の1993』とは真逆のプロポーション。

どこにいても丸出しのエノキ茸。

難色を示せば,

「嫌なら食べんでえぇ」

の一点張り笑


という訳で,エノ・キダケと航海を共にすることに一瞬躊躇してしまったのである。

しかし,そこはアパレル店員。

細かく刻んで,出来上がりの美観にも配慮。

過去の失敗を見つめ直し,カイゼンを繰り返す私は知的生命体。

パンケーキサイズに焼いて子供も食べやすい,真心のお好み焼き。


息子
「これなに〜?何入ってるの〜?」


「キャベツとか長芋とか色々」

キャベツが苦手な息子
「え〜」


「混ぜてあるから味分からんて」


……私も実家の入れてまえ打線をしっかり継承していた。


以上,夏の日の2024でした。

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