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雑談強要おじさんが伝えたかったこと

「雑談サイコーだな!」

ある日のグダグダなウェブ会議に対する上司の感想。この日の会議では、定の議題が早く終わったため、リモートワークの悩み事という名の愚痴が報告された。「ちょっとした相談をしにくく感じる」「ネット回線が遅い」「腰が痛い」等々。定年間際のオジサンの腰の状態とか本当どうでもいいんですけど。マジそんな話30人がかりで聞く必要あった?

雑談はべつに否定しない。でも、普段なら最低限の業務連絡もしてこない自己完結上司がいきなり何言い始めたんだろう?となった。

その後もたびたび会議の脱線を試みる上司とはしだいに距離を置くようになった。自分語りはいいから、まず伝達すべきことをちゃんと伝達しろと。でも、今日ふと気づいた。

リモートワークによって、「偶発性」が消えたな、と。

オフィスの廊下で同じフロアの同僚とすれ違う。どこの部署か知らないけど見覚えのある金髪とエレベーターで乗り合わせる。営業部隊のフロアで大口取引先の名前が飛び交ってるのが聞こえる。2019年まではそうだった。

今はどうだ。何時何分に誰とウェブ会議する。予算執行について担当の同僚に電話で問い合わせる。支払稟議を上司にメールする。

日時、メンバー、内容、すべてが計画された枠の中のコミュニケーション。

関わりの無い部課の知らない人と突然web会議ですれ違ったりしないし、同じフロアの同僚に用もないのに電話して調子どう?と聞いたりもしない。

自分は内に籠もる性格なので、コミュニケーション機会が限定されたリモートワークによってストレスが減った。だから上に書いたようなことが特にしたいわけではない。でも、オフィスでの偶発イベントがほとんとゼロになってしまった今、自分自身の発想の枠とか、物事に対する許容度とか、そういうものまで限定的になり、狭くなってしまっているのかもしれない。

意識していつもと違うことをしてみる必要がありそうだな、と思う。同じメンバーばかりで話すのをやめる。定例で言えばいいや、じゃなくてたまには事前に一報入れてみる、とかね。

そう思うと雑談したいオジサンも一理あるな。ただ、部下は承認欲求を満たす為のものではないので、用法用量を守って正しくお使い下さい。

あんまんごちそうさまです!! くるみ胡麻餡が至高。