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【コンプレックス】手術の痕って、どう思いますか?

こんばんは。お風呂あがりのアイチャンです。
湯船に浸かりながら、自分のお腹を見て、この記事を書こうと思い付きました。

生後一日で手術

私は右の脇腹と左の腹部に手術の痕があります。生まれた次の日にこの傷が出来ました。

私は「食道閉鎖」という疾患を持って生まれてきました。細かな事は母自身も産後すぐの疲労で覚えていないようですが、生まれてすぐに母から引き離され、手術の準備に入ったようです。

手術は無事終了し、周りの不安を跳ね除けるかのようにスクスクと育ちました。大切に育ててくれた両親に感謝しています。

ただ唯一、手術の痕だけは残ってしまいました。もちろん、手術をしてから20年以上が経っているので、触られて痛いわけでもありませんし、色も肌と同じ色です。肌の凹凸だけが生々しく残っています。

普通の事だと思っていた

他の人が見れば、腹部と脇腹に傷痕があったら、ゾッとするのかもしれませんが、私は物心がついた時からその状態だったので、何も感じていませんでした。というか、小学生になるくらいまで、人間は全員私と一緒だとさえ思っていました笑。

家族は私の裸は見慣れているから、何も言いませんし、同い年のいとこも優しさなのか、叔母から口封じされていたのか知りませんが、傷痕については何も触れませんでした。なので、私の表面の凹凸が手術の痕だと知った後も、傷痕があるのは特別な事ではなく、気にする事ではないと思っていました。

成長と共に

私の認識が変わったのは、小学校の修学旅行でした。何も考えず、大浴場に入ろうとした時に、友達に「何でおへそが二つもあるん?」とビックリした顔で聞かれたのを、今でも鮮明に覚えています。

仲の良い友達でしたし、悪意があるわけではなく、シンプルに驚いたのでしょう。ただ人生において、傷痕を見て驚かれるという経験が初めてだったので、私も軽いカルチャーショックのようなものを受けました。「あー、私の身体って普通じゃないんだ」って。

それから何人かが寄ってきて、マジマジと見られて恥ずかしかったですが、所詮小学生。「そう。赤ちゃんの時に手術したの」と言ったら、「へぇ〜」って感じで終わりました笑。

その後、中高で大浴場に入った時も、しょっちゅう「お腹どうしたの?」と心配そうな顔で質問されましたが、事実を話したら、申し訳なさそうに「大変だったんだね」と言ってくれました。

そりゃ、元気そうな友達のお腹におへそが二つもあったら、誰だって気になりますよね。変に面白がるのではなく、優しく受け止めてくれる良い友達に囲まれたなあと思います。

コンプレックスなのか

流石に大きくなるにつれて、手術の痕は珍しい事だと知ったわけですが、コンプレックスかと言われれば、私はどちらかというとNOです。

まず脇腹の傷は、裸で思い切り万歳しない限り見えません。後々聞いたのですが、手術自体は横向きにメスを入れた方が行いやすかったそうですが、執刀医が将来の事を考えると、極力目立たない位置にした方が良いと言って、変えてくれたそうです。本当に感謝しています。

問題は腹部の傷で、どうしてもお風呂やビキニの時に見えてしまいます。確かに今でもチラチラ見られたり、小さな子が私を指差して、お母さんにコショコショと話している姿も見かけます。
だからといって、ビキニを着なかったり、大浴場に行かないのは勿体無いですし、そこだけ手で隠したり、大きな絆創膏を貼るのも変です。なので、もはや堂々とするようにしています。

不思議なもので、コンプレックスって結局は自分がどう思っているかだと思います。自分が気にしていれば、それはコンプレックス。逆に周りがどれだけ気になっていても、自分が平気なら、それはコンプレックスでは無くなると思っています。

もちろん、手術の痕が無い方が見栄えは良いです。けれど、手術痕があるからと言って、損な人生を送っているとは全然思いません。「特に困った事も無いし、まあいいか」と思って、私は割と平然としています。

一つや二つの欠点があっても、いいじゃん

私の場合、自分の体で一番気になるのは手術痕でしたが、それは人によって異なると思います。目の小ささ、背の低さ、滑舌の悪さなどなど、色んな悩みを耳にした事があるでしょう。

ただ「自分が気にしている=他の人も気になっている」では無いと思います。仮に他人から見ても、気になる部分だとしても、それだけで自分に対する印象が悪くなる事はないはずです。もし、人のどうしようもない欠点だけで評価を下げるヤツがいたら、そいつはクズですね。

だから、自分が気にしているだけで、特に大きな精神的ダメージや被害を被っていないなら、それほど気にする必要は無いと思います。
自分の粗探しをしている時間があるなら、長所を見つけて、欠点を遥かに上回るくらい磨く努力をした方が、魅力的で幸せになれる気がします。

まとめ

以上、私の手術痕とコンプレックスの話でした。
多様性を受け入れるような顔をしながら、アブノーマルを徹底的に叩き続ける情報社会で、少しでも多くの人が、いつまでも自己肯定感を失わずに生きていけたら良いなと思います。

それでは!


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