新人ナースの脳外科の印象。
慣れればなんとも思わないことですが
うちは、大学病院脳外科は脳腫瘍と、脳動静脈奇形の手術が多かった。
細かく言えばキリないですが、この2つと、くも膜下出血の緊急オペばかりでした。
水曜日と、木曜日は、詰所(ナースステーション)に、手術シーンが、リアルタイムで放映されていました。
それを見て看護師が、「あ、もう。閉頭に入ったから、、1時間以内やな」
言ってて…ベッドの準備を確認しに行きます。
初めはびっくりした。
か、開頭してるー!?だとー?みたいな。
開頭してしまったら。もう、血管とかばかりの、どアップで何か綿のようなもので抑えながら、ゴチョゴチョ訳わかんないものが映ってるだけで、気持ち悪くもないけど。
実際はバイポーラ(手術用の顕微鏡)使ってゴチョゴチョしてるらしい。
個室にある冷凍庫を、開けたら、得体の知れないものが入ってて、日付と名前が記載されてて、
何やろ?と思ったのですが
手術の時に取った頭蓋骨の一部でした。
オペした後、脳浮腫が起こり、圧を逃すために、浮腫が治ってから、
再度骨入れ手術をするんだとか。
その骨が冷凍されていました。
うわ!こんな新人ナースの手が届くところに…
で、その、骨のない頭はどうなってるの?というと。
ベコベコです。
ガレーンバンテージというものを巻いて保護して
一旦退院することも。
子供なんかには、退院指導に、頭ぶつけたらどうなる?と聞いて
「えっと、骨がないので死にます。」
看護師「そう、だから。、ぶつけないでね!転ばないでね!転んだら死ぬよ?」と注意?脅していました。
そして、落ち着いた頃に、骨入れ手術をしに来て完成!
なかなかのカルチャーショック。
あと、オペ後に、頭から管が1-2本入ってるのが基本形で、
初めはびっくりします。
硬膜外ドレーンは必ず入ってて(皮下ドレーン)
硬膜外は表面の出血が治る翌朝にCT撮って、問題なければ病棟で抜いていました。
中には脳室ドレ一ン2本入ってる人がいて、
食事、トイレの時はクランプして、後は一定の角度を保つ。
クランプし忘れたら嘔気嘔吐、らしい。責任重大やん。
硬膜外ドレーンの量、1時間おき
脳室の左右の量1時間おき、
初めは、頭に管が入って、血液が出てくるなんて!髄液が出るなんて!
こぇぇぇぇえ!
でしたが、いつしか当たり前に。
翌朝の消毒も、頭を、ガッチガチに塗ったあとのやつをガシガシ消毒してて、
初めはうぇぇぇえええ!こわい!と思ったけど
当たり前になってきました。
………というより、
先輩より怖いものが無くて、怖いと思う余裕すらなかった!
新人あるある、が本音です。
緊急が来ても、初めの数ヶ月なんて、ど新人ができることなんて!
マニキュア取るくらいです。
その場から逃げないだけでも、偉い。
新人さんはそう思って欲しいです。
みんな、わかってるくせに新人に怒鳴るよね、ギャンギャンと
ほんま、あれ、やめたげて。
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