看護師4年目で脳外科に戻る

3年目に半年間混合病棟にいましたが、脳外科に4年目直前の3月に戻ることになりました。

懐かしい脳外科に戻ると何とも言えない慌ただしさ、雑雑さを感じて一気に不安になりました。

ちょうど1年ぶりの復帰です。

驚くまでに看護師スタッフが入れ替わっており、主任2人も別人になっていて、雰囲気がガラリと変わっていました。

しかも後1か月後にはさらにスタッフが変わり新人まで来る毎年ながら恐ろしい事態になろうとしていました。

私は、元々経験があるスタッフとして扱われ、主任も私に気を遣っているし、誰も口出しして来るような人はいませんでした。

いよいよ新人が来る4月を迎えるにあたり、婦長に呼ばれプリセプター(新人教育)をするように命ぜられました。
私にそんな器は、、、、とは言ったけど、
看護部長が戻って来る時、あなたの年代で教育的なことは期待してないわよ、と言ってくれたこともあり、
重く捉えないようにして、
仕方なく引き受けました。

どんな子が来るんだろう、不安でいっぱいでした。

主任さんの1人ミッキーさんは、年齢不詳の独身で、30後半くらいかな。

内科から来たおっとり系で仕事は決して早くはないですし、要領ももう一つで、外科と言う感じはしないのですが、とにかく優しくて、愛のある人でした。

たまに隠れて泣いているのを見てしまって、(恐らく患者に何か言われたとか、亡くなったとかです)
ミッキーは自分の失敗にも泣いていましたし、
それでも髪の毛ボサボサでまた健気に出勤してきて。

こんなんでも良いんだ、
完璧じゃなくて良いんだ、とミッキーからは何度か勇気をもらえました。

年数が経つとその余裕からか?他人を観察し、視野が広がってきます。

もう1人の主任さんは30代半ばで、チャキチャキと仕事をこなしていましたが、宝塚?にハマっており、
東京まで夜行で行ったとか、そんな話ばかりして、
独特の世界観を持っており、看護だけに染まららい姿も、また私の勇気となりました。

今年度は教育係か、どんな子が来るんだろう。
私は威圧されて逃げてばかりだったから、交換ノートでも作ってやりあえる環境にしてあげたいな、と考えていました。

しかし、私が受け持った新人は、想像をはるかに超える大変な人でした。





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