読書ログ:組織戦略
今回は組織戦略に関する書籍について読書ログをつけたいと思います。
組織の基本→組織の疲労→組織の腐り方の大きく3つにわけて書かれている。
組織の基本は「官僚制」である
官僚制というとネガティブな印象を受けるが、これはしっかりとした組織でなければ実は本来の官僚制組織ではないという誤解がある。
しっかりした組織とは、各人が自分で判断できる問題をほとんど自動的にミスなく解決し、判断に迷う問題を即座に上司の判断に委ねる、といった一連の作業を至極当たり前のように遂行する組織である。
基本的な判断のルールをしっかり守る人々が、何階層かのヒエラルキーで結びつけられた組織のことを指す。
その判断において重要だと思った点は【意識決定の「生産工程」】である。プロジェクトを通して決断できる人材を育成する際にも非常に役立つ考え方であった。
【意思決定の「生産工程」】
①問題の意識
↓
②情報の収集
↓
③情報の分析
↓
④選択肢の生成
↓
⑤選択
↓
⑥組織内正当化プロセス
↓
⑦命令・決定の伝達
疲弊しない組織のために
最大の気づきは組織改編は万能ではなく、結局成果はヒトの能力に依存するという。組織がメチャクチャだと感じたときには「組織を替えるか?ヒトを替えるか?」の判断が重要である。
フリーライダーにならないように、キツネにならないように…内向きな配慮が増えていないか、まさにここを見つめ直さなきゃいけない時期なのだと気づけた。