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星と歩く、たまにコケる…海王星の遊び方

占星術で読む太陽系一家のうち、最も“掴めない星”こと海王星。
こちらではこんな感じに書いた。

水、お酒、波、音楽、石油。または夢やら幻想やらという、頭の中にしかないもの、等々。およそ『手に取れないもの』は多かれ少なかれ、海王星が顔を覗かせる物事です。

……不定形のもの、輪郭のないもの全般を象徴してるのだから、当然っちゃあ当然なんだけれども、良くも悪くも扱いが難しい。

土星より外側、トランスサタニアン三天体に限ってみても、だ。
『そんな無茶な』感はあるものの一応論理は通用する天王星の力、規模は超絶デカいけど“最果て”のイメージからブレることがほとんどない冥王星の力に比べると、海王星のソレは本当に捉えにくい代物だ。

出生図の中にとても強い力を持つ星があるのに、その力を放置していると、あらぬ方向に暴発しちゃうことがある。この暴発現象、土星より内側の面々であれば「ああっと、ま、まあそういうこともあるわなあ……」ですむのだけれど、土星より外側の三天体、通称トランスサタニアンのトリオが土星より内側にアスペクトばりばり状態なのにその力がほったらかしだと、割とシャレにならない事態を招いたりもする。いわゆる『常識的』な要素では縛れないのが、このトランスサタニアンの力だからだ。

尚、自分の出生図のトランスサタニアンが、トランスサタニアン同士でしかアスペクトを結んでいないという人は結構いると思う。その場合、自分が生まれ持ったもののうち、自覚できるものの中にその種の爆弾は仕込まれていない……と、思う。(プログレスとトランジットが絡むと話は別)

しかし、トランスサタニアンの星が

1.太陽・月・水星・火星に対して、0/90/180を結んでいる

2.ぱっと見たときに1.に当てはまらなくても、ミューチュアルレセプションで入れ替わりが発生したときに、0/90/180のアスペクトができる

3.太陽・月・水星・火星に対して、60/120のアスペクトを複数結んでいる

場合、ちょっと暴発現象に気をつけてみるのがいいかもしれない。

強い星の力をほったらかしにするとは、倉庫に使いもしない爆薬が積み上げられ続けている状態だと思っていい。それがある日、不届き者のポイ捨て煙草とか倉庫の配電ケーブルがネズミにかじられるとかのアクシデントが起こって大爆発……つまり、爆薬がなければせいぜいボヤで済む物事が、倉庫ごと吹っ飛ぶような事態に発展したりするのである。

これを回避するにはどうするか。
一番簡単なのは、爆薬を制御できる形でさっさと使ってしまうこと。
……なんだけれども。

この、制御できる形でというのが、海王星の場合だいぶ難しい。
今のご時世、天王星の力はわりとそのへんによく転がっている(PCとかスマホとかSNSとか動画サイトとかそうだし、実は占星術も半分くらいは天王星の道具だと思ってるよ)し、冥王星に出くわすとだいたいみんなお手上げな代わりに、何ができるかは嫌でもはっきりしてしまうので、使おうとして迷うことは実は少ない。

海王星は、そうもいかないんである。
何しろ海王星とは、触れない・掴めない・理解できない・ただ感じるだけの巨大な幻だ。そういう幻の力があるという前提を自分の意識の中に持たない限り、海王星の影響は自覚できない。というか、出生図の中の海王星が単独で浮いているだけであれば、そういう自覚はしなくても(普段は)問題なかったりする

自分の出生図の海王星が、先に挙げたようなアスペクトつよめ状態だとか、自分はそうでもないけど親しい人がそんな感じだとか、単に海王星の力ってどんなやつ?と興味のある方、さらに、こちらの記事でもちょっと触れたけど、出生図上に海冥60を持っていて、かつ180冥に手を焼いているのでなんとかしたい方、または相手が冥王星でなくても、海王星に調停に出てきて頂きたい方あたりに向けて書こうと思う。

題して、海王星の遊び方。
巨大な幻想の力を、日常生活に引っ張り込んで楽しむ方法。

注意事項

今回もやっぱり、あくまで一個人の意見、「私はこんな感じだったよ」という体験記のようなものです。万人に当てはまるとは限りませんし、これが唯一の正解であるとも限りません。こういう考え方もあるんだな、というスタンスで読んでください。
あと、明らかに体調不良であるとか、精神的にバランスを崩した状態であるという方は、医療機関を受診してください。相性問題もありますので一概には言えませんが、だいたいの場合、医療機関は“よき海王星”たり得ます。マジで。

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