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どう考えても「ガクチカ」ないと思ったら

面接で「学生時代に力を入れてきたことはなんですか?」の質問、いわゆる「ガクチカ」は定番だ。

自己紹介の次か、志望動機の次くらいにくる質問だろう。

ちなみにだが、サークル・部活の副部長、バイトリーダーというのは腐るほどいる。

たぶん就活生の数よりポジションの方が多い。

そうなってくると、面接官もガクチカに大層な期待をしていないだろう。サークル、部活、バイト以外で面白い話があったら深掘っていこうと思っている人も多いだろう。

あとはものすごくニッチなバイトをしているとかだったら話は別だ。

就活で色々と追い詰めらてくると、自分以外の人間がみんな器用に見えてくるものだ。

でも大丈夫。同じような学生生活を送っていているのに、自分以外がみんなスペシャルな「ガクチカ」を持っている方が統計的におかしいだろう。

ガクチカのポイントは「察してちゃん」やめること

企業が欲しい実績がある学生は稀だ。

例えば学生時代に起業し、驚くような売上を叩き出し、会社を信じられないような額で売却してきた。というなら話は別だ。

例えばサークル存続のために、サークルメンバーを集めることが使命だった学生がいたとする。

この学生はさまざまな手法、広告、プロモーションを駆使して、なんと例年の10倍のメンバーを集めて、伝統あるサークルを守ることができたという実績がある。

しかし企業にとってそのサークルの存在価値はわからないのだ。そのサークルを守った「実績」をアピールことで終わっているとしたら、もったいない。

もったいなさすぎて「つまりあなたには、ものをプロモーションして人を集める力があり、それを我が社で活かせると考えているわけですね」とフォローしてあげたくなるパターンだ。

面接官が察してあげなければならないパターンが非常に多い。

「私は学生のころにこういったことに注力してきた。こういうことをよく考えて行動してきた。だから御社でも・・・」と続ければよいのだ。

つまりガクチカで力を入れてきたものがバイトでもサークルでも、勉強でも、研究でも、それこそ遊びでも、旅行でも、ゲームでもいい。それそのものは本人の思い出として価値があるが、企業に価値があることはほぼないからだ。

「こんなちっぽけなことしかやってないな」と卑下する必要はない。何度も言うが、企業に価値がある大それた実績をあげている学生はほぼいない。

ない実績を探したり、大きく見せたりするよりも、あるものを正しくアピールする方法を考えるべきだ。

面接官が「ガクチカ」で知りたいことは、サークルそのものの価値じゃない。

その努力や思考の「再現性」なのだ。



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