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齢27歳、「地方」に住んで3年目。 (後編)


さて、前回初のnoteで、地方に住んで3年目で感じる「よいところ」について述べた。今日は「よくないところ」について思いつくままにあげてみたい。


●時間を持て余す(ほど暇)


個人的には、地方暮らしに慣れるまでの1年くらい、これが一番きつかった。

たしかに、前回「時間のゆとり」ができると書いたが、「時間のゆとり」を「心のゆとり」だと認識できるまでは、結構時間がかかった。

自己紹介でも少し書いているが、今住んでいるところが北国のため、冬になると外出がとても億劫になる。さらに、気軽に遊びに行けるような友人もなかなかできないので(最初はとくに)、暇で暇でしょうがない。という感じだった。

今は、一人の時間をかなり楽しめるようになったし、この ”コロナ時代” をきっかけにオンライン通話なども活用するようになり、バランスの取れた時間を過ごせている。



二つ目

●都市までの距離があまりに遠い


これは単純に地理的な問題で、「地方」とひとことに言っても、都市に近い地方もあるのでなんとも言えないが、私の場合は、ということで読んでほしい。

新型コロナが感染拡大する前までは、1ヶ月に1回くらいのペースで東京に行ったりなんだりしていたのだが、移動にかかる交通費や時間がバカにならない。

また実家は関西なので、急に帰らなければならなくなった時などは、直前で航空券を買う羽目になり、出費も半端ない。

家族がいる人はとくに、暮らす場所をよく考えた方がいい。



三つ目

●流行や時代の波に乗りきれない


東京などの大都市と比べれば、流行の波の到達スピードが異様に遅い。(タピオカなんかは、1年遅れくらいで到達したのでは・・・)

今はSNSなどもあるので、積極的に情報収集すれば、遅れることもないだろうが、やはりナマの情報というか、新鮮な空気感に触れるのは少し難しいように感じている。

一方で地方には、都市であればめまぐるしい日々の中に消えてしまうような、古くて面白い情報や文化がたくさん残っていたりもする。

どちらを好むか、それはその人次第。(そもそも地方にすすんで住みたい人は流行なんてどうでもいいかもね・・・)



四つ目

●芸術分野で得られるものがほぼない


身近な地域での、舞台、コンサート、イベント、展示は、残念ながら諦めるしかない。週末こういったものに参加することが、心の支えになっているような人は、地方での暮らしにあまり向いていないかもしれない。

かくいう私も舞台が好きで、よく行っていたので、とてもつらい。東京に行くタイミングに合わせ、満を持して、チケットを予約する日々。


3年目を迎えた今、感じている、地方暮らしの「よくないところ」。

前回の記事であげた「よいところ」と、今回の記事であげた「よくないところ」は、それぞれ4つ。ぱっと浮かばなかったけど、きっともっとあるんだと思う。


蛇足かもしれないが、いわゆる「田舎の人間関係(人付き合い)」については、地方の中のどこに住んでいるかで、状況がかなり違う。

今私が住んでいるような「地方のなかの中心地」であれば、近所の付き合いは都市と同じくらいにほぼ何もないので、田舎によくある(とされる)「干渉」みたいなものは、何もない。もっと人の少ない場所に住めば、もう少し濃い付き合いもあるのかもしれない。

あと、生活にかかるコストは、「地方」に来て下がったかと言われれば、そうでもない。
移動手段として車を買ったため、その維持費が結構な負担になっているし、北国なので、光熱費なんかも都会で暮らしていた時より嵩んでいる。

どんな仕事をするかも重要だ。転勤で来る分には、収入はほぼ変わらないだろうけど、ここで仕事を探すとなれば、同じ仕事内容であっても、給与水準が下がってしまう可能性は否めない。(リモートでできる仕事なら関係ないだろうけど・・・)


個人的には、地方暮らしが好きだし、向いていると思う。

もちろん、都会の刺激が欲しくなることもあるのだが、「暮らし」という一点について考えれば、得るものは多い。


はてさて、これからは、どこで、どんな生き方をしようか。




地方住みアラサーOLのつれずれなるままに・・・

(地方暮らししている人、これからしたい人からのご意見あればぜひ聞きたいです!)


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