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50歳でアメリカの大学生になってみたら③〜クラスをドロップすることに〜

私はフルタイムの大学生をしています。フルタイムとは12単位以上のクラスを受講している学生のことを指します。
フルタイム学生は、カリフォルニアのコミュニティカレッジの場合、州民は授業料が無料になったり、奨学金が貰えたりします。

そして通常のクラスは3単位、ちょっと難しいクラスは4単位、そしてサポートクラスを取らないといけないクラスは合計で4単位プラス2単位とかだったりします。

私が初めてのカレッジで受講したスピーチのクラスは3単位、統計学は4単位プラス、サポートクラス2単位で合計6単位、英語のクラスは3単位、化学は4単位で、合計16単位。

実は夫に16単位は多いと思うよって言われていたのです。
(夫はカリフォルニア州立大学卒)

それでも16単位取った経緯として、入学前に「どうやってクラスを選択するか」を学ぶワークショップに参加したのです。(ワークショップの名前は覚えていません。ごめんなさい。)
その時に、生物専攻でいこうと思っていたことを話すと、あれもこれもと、たくさんのクラスを受講しないことが判明したのです。
(前回の記事で書きましたが、アメリカの高校で化学や生物、数学などを専攻していれば、そこまで多くのクラスを受講せずに済むらしいのですが、私はいわゆる大学レベルの化学、生物、数学を取る前のクラスを受講することが必須だということがわかりました。)
それでも、その頃は意気揚々としていたので、16単位取り続ければ、なんとか2、3年で卒業もしくは四年生の大学に編入できるかなと思っていました。

ところが二日目が終了し、この先続けられないと弱気になってしまいました。

一番の理由は、息苦しいということ

初日からたくさんの課題を出され、それらを消化できないまま、二日目を迎え、二日目もたくさんの課題が出されて…
頭がパンクしそうで、これは無理だ… とエンジンがストップした感じになりました。

まずは英語のクラスをドロップ

そして、英語の詩が読めなかったことによる自分の英語力への失望感で、英語のクラスを辞めたいということ。
特に英語のクラスは、教授がお休みだったこともあり、教授の顔も見てないし、声も聞いていないので、罪悪感なくドロップできそう。

ドロップは簡単で、カレッジのサイトから、ドロップのボタンを押すだけ。
あっという間にドロップ完了。

これで合計13単位になりました。

化学をドロップしたけれど、フルタイムの学生でいたいジレンマ

13単位ならフルタイム学生のままでいられるのだけれど、化学の授業もドロップしたい。
なぜなら、前回の記事に書いたように、教授の声が小さくて何を言っているのか聞き取れないから。
教授は、笑顔も爽やかだし、感じも良くて、これで声が大きくハッキリ話してくれれば何の問題もないのだけれど、このままでは授業内容がわからない。

私はフルタイムの学生で授業料が無料で、しかも返さなくて良い奨学金も貰える予定だったのでした。ここで化学をドロップしてしまうと授業料を払うことになるので、ドロップはできない。でもドロップしたいの鬩ぎ合いでした。

そこで、もう一回化学の授業に出てみることにしました。

二回目の化学のクラスも、やはり教授の声は小さく、ホワイトボードの字も小さい… 
英語が母国語でない私は、ホワイトボードに書かれる文字が小さいとなんて書いてあるのか解読できない場合があるのです。日本語だったら推測できるのだけれど、英語は推測すらできない。しかも化学で使う英単語は、初めて聞くようなのも多くて難しい。やはりドロップしたいという気持ちが大きくなっていきました。

化学をドロップして、ほかのクラスを追加する

夫に相談すると、化学は4単位なのでドロップすると9単位になる。そこで簡単そうなクラスを3単位追加して、12単位にすれば良いとのこと。
簡単そうなクラスって何?
私にとって簡単なクラスなんてないと思う。
そんなやりとりの後、見つけたのが観光学、いくつかクラスがあるうちの「ハワイ観光」のクラスは、大丈夫かもと思ったのです。なぜなら、ハワイは、ハワイ島、オアフ島、マウイ島、カウアイ島と行ったことがあり、マウイ島にあるハワイ大学の附属のESLにも通っていたことがあるので、全く行ったことのない場所よりも自信があったのですが、そのクラスは1.5単位!
あと1.5単位をどうしたら良いのだろう?
そう思っていたところ、カレッジオリエンテーションクラスが1.5単位だったことを思い出しました。
オリエンテーションのクラスは、カレッジのいろいろを知れるので、興味があったのだけれど、必須科目ではなかったので、生物専攻で山のように取らなくてはいけないクラスがある私の選択肢にはなったのです。

無事に観光学とオリエンテーションのクラスの登録を済ませ、化学をドロップしました。
その時の安堵感と言ったら… やっと息が出来るような地に足がつくようなそんな感じでした。

つづく




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