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トーヨーカネツがフルGTP対応・・・物流センターの万能化は進むのか?

トーヨーカネツがニュースリリース

 トーヨーカネツが12月2日に新しいしくみをニュースリリースしました。
「フルラインGTP」

 GTPとは、Goods To Personの略です。
人が商品を取りに行くのではなく、商品が人のところに自動でやってきて人やロボットがピッキングするしくみです。

 棚が自動で移動してくるルンバ型ロボットを覚えてますか?

 トーヨーカネツのフルラインGTPは、棚ではなく商品(ピース単位)単体が自動で人(ロボット)の所にやってくるしくみです。
棚がやってきた場合は、人がその棚にある商品をピッキングして所定のケースに入れていく必要があります。
棚の場合は、高い棚位置や低い棚位置があるので作業する人にとっては優しくない作業環境です。

 トーカーカネツのしくみでは、人は通常に立ったままの位置で作業するので、遙かに楽なのが想像できると思います。

まずはイメージするため動画を見てみよう

 フルラインGTPの発表とともに、2つの動画を準備しているので、まずはそちらをみてみましょう。

1)まずは、こちらをクリックして下さい。
1)「フルラインGTP紹介動画」の再生ボタンをクリックして下さい。
2)「ピッキング&パッキングを同時に実現するGP3紹介動画」の再生ボタンをクリックしてください。

 いかがですか?
何となくイメージできましたか?

マルチシャトルですがこの物流マガジンでも紹介させて頂きました。

 Amazonで活躍する秘密兵器の一つである「ケース自動保管システム」・・・
実は、これこそトーヨーカネツのマルチシャトルだったのです。
マルチシャトルの高頻度・中頻度商品の対応能力については、既にAmazonで実績済みだったのです。
Amazonだけでも、堺に導入されて以降、鳥栖・多治見・小田原・茨木・川口などにも入っています。
また、他のネット通販会社などにも多数の実績がある安心のブランドです。

 一方・・・オートストア・・・
「えっ?トーヨーカネツの商品だったっけ?」
そう感じた人はお目が高いですね。

この記事を読んでください。

 思い出しましたか?
オカムラが物流業界で大きく盛り返す要因になった「オートストア」です。
オートストアの実績については、オカムラで実証済みです。

 何故、トーヨーカネツが・・・
このあたりは大人の事情があるので、ここでは触れないことにします。
(笑)

マルチシャトルとオートストアの組合せで鬼に金棒

 高・中頻度商品対応のマルチシャトル・・・
小頻度商品対応のオートストア・・・

 この二つを駆使することにより、オールラウンドな対応ができることがイメージできると思います。
日本ではまだ、完全無人化の物流センターはありませんが、フルラインGTPの登場で実現する可能性が広がったと言えます。

 オートストア自体も成熟期を迎えつつあります。
その状況の中で、トーヨーカネツの取組みにより、より幅広い可能性が広がると思います。
1社独占から競い合ってこそ、製品は伸びていき、よりよい物に変わっていきます。

 今回のフルラインGTPは、物流業界にとっても良いことですし、それを使用する側のユーザーにとってもよりよいことだと思います。

 コロナ禍の中で、作業環境の改善にもつながりますし、人手不足の対応になります。
現場作業は可能か限りはロボットにバトンタッチし、人は、人本来の知的生産の方に貴重な人財を活かしていくことが大事です。
物流現場は過酷です。
その過酷な現場の改善につながるフルラインGTPに注目したいと思います。

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