スーパーマーケットに食品が並んでいる・・・当たり前の光景の裏舞台
スーパーマーケットの日常光景
スーパーマーケットに行くといろんなものが置かれています。
今は、マスクやトイレットペーパーなどの問題はありますが、基本的には物が棚にそろっています。
トイレットペーパーの物流のしくみの一部は、テレビ報道などで映像にでていたので、多少イメージがわくかもしれません。
ただ、一部の映像を断片的に見せているだけなのでわかりにくいです。
どうせなら、スーパーマーケットに届くまでの流れを見せればいいのに、担当記者がわかっていないので無理ですね。
時間の制約があるので仕方ないとは思いますが、映像については流れを見せてほしいものです。
それに比べるとYouTubeの方が流れを感じます。
肉や魚のパックはどこから登場するの?
スーパーに行けば、お肉のパックやお魚の刺身のパックが売られています。
当たり前のように並べられて売られています。
このお肉やお刺身は、どこから登場するのでしょうか?
それは、店舗のバックヤードで専任の店員さんが肉を切って、パック詰めしているんだよ・・・
これは間違いです。
一昔前のスーパーのバックヤードではあり得た光景です。
今の小規模のスーパーなら存在するかもしれません。
お弁当や惣菜については、店舗対応されている所もあります。
しかし、中規模以上のスーパーであれば、店舗で肉や魚を加工することは今はありません。
では、どこで対応しているのか?
肉や魚を加工するためのプロセスセンターを別途もっています。
常温や冷蔵、冷凍を扱う物流センターで対応しているのです。
そこでパック詰めしたものを、トラックで各店舗を周回させているのです。
なぜ、物流センターをわざわざ介すの?店舗直送でもいいじゃん
商品の中には、そう考えることができるものもあります。
実際にメーカーや卸会社から店舗直送されているものもあると思います。
でも、多くのものはスーパーが持つ物流センターに集約して、店舗別に配達する商品に仕分けしてから、トラックで配達していきます。
もし、全ての商品が各メーカーから商品が店舗に直送されたら・・・
店舗側はパニックになります。
メーカー直送品の受入れだけでかなりの人員が必要になります。
配達されてくる時間帯によっては待機トラックが増えて、周辺は渋滞になってしまいます。
大きな店舗ばかりであればいいですが、実際にはそうではないですよね。
待機トラックを沢山おける場所があるスーパーは限られます。
仮に、全ての商品がメーカー・卸直送になったら、それを一時保管する場所も必要になります。
POS(販売時点情報管理 Point of sale)の対応もしにくくなります。
中堅スーパーM社の例で見てみましょう
前職でご縁のあった中堅スーパーM社です。
関東にある二つの物流センターを見学しています。
東京への店舗には、三郷市にあるセンターから店舗毎の商品をかごの中にセットされて配送されていきます。
三郷のセンターでは、所長に前職ではお世話になっています。
例えば、前述のお肉のパックの場合、当然、センターにはお肉の塊で入荷されます。
それをスライサーでスライスしていき、白のパックに載せていきます。
ラップして、計量して、ラベル(価格、重量、加工先、二次元バーコード表記)していきます。
パッケージされた商品は、次の工程に引き継がれて店舗別に仕分けられていきます。
この自動での搬送に前職時代の商品を使って頂いたことになります。
店舗別のばんじゅう(箱)に入れたものをかごテーナにいれて、トラックに積み込まれて各店舗に配送されることになります。
店舗に着くと、かごテーナごと降ろすことになります。
物流センターの出荷エリアには、多くのかごテーナが集まります。
使用するばんじゅうの量も半端ではないですね。
マルエツの店舗数297店(2019年4月)で、仮に三郷で半分の150店に対応するとしても相当量に達することは容易にわかります。
ばんじゅうは、通い箱にもなりますので洗浄が必要になります。
この洗浄も当然のことながら機械が使用されることになります。
三郷センターの中にも社員やパートさんが多く働いていますが、運用には機械も不可欠なものになっています。
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