与えられたプレゼント
東京は緊急事態宣言下となりました。
公演をやむなく中止、またこれから企画を前進させようとしている団体さんが多くいる。去年で終わりだと思っていたのですが...人が動きやすい世の中な分、抑止もままならないのだなぁ...
でも何はともあれ、みなさん、お元気でいてください。
話を始めよう。
昨日は、こちらを観てきました。
https://twitter.com/kukanseisakusha/status/1377295680528523268?s=19
いつもIccokaの制作事で大変お世話になっている、Sky Theater PROJECT の四方田さんのお誘いで伺ったのですが、
ミュージカルを普段はほとんど見ないので、どんなものかなぁ?と思ったのと、四方田さんの作品はよく知ってるからそれがどのような形でミュージカルになっているのかを観てみたいと思いました。
作品全体のざっくりとした感想はこちらに譲るとして↓
https://twitter.com/iccoka1/status/1385861108905385987?s=19
お話は、ダムに水没した村がダムが干上がり、姿を表すこと所から始まります。5人の同級生が同窓会を開き、村への想いやそこにいた人への想い、また未来を共にしたい人への想い、それがひとつの事件をきっかけに現在と過去がいつの間にか交じって...
いや~、観て良かった。
ここ一年の演劇に関わる自分を客観的に見る機会のように感じました。
役者として経験したことも、脚本・演出で学んだことも、そして、どうやればそれらを乗り越えられるかも観劇しつつ、頭の隅で振り返っていた訳です。
これだけでもかなりプレゼントです。
でも、終演後、四方田さんとお話させてもらったことが輪をかけて良かった。
それは、何故その作品を書いたか?
つまりテーマだったり、コアの部分の話。
ここにはその事は書かないとして、だって、それを語れるのは四方田さんで私ではないから、コアの話を聞いて、感じたことがあるのです。
自分が物語を創る時、何をテーマに据えるか?
これは時と場合で変わるので、決まったものがない、その時、伝えたいことを作品にしてる。
だけど、四方田さんのお話を聞いて、これまでの人生を振り返って、そこから人に還元できるものを還元しても良いんじゃないかなぁ?と。
私は自分では何もないと思ってるのですが、人から言わせると「そんなことない」と言われる。多分、自分に染み付き過ぎてて、自分ではわからないみたい。
だから、ちょっと自分のことを俯瞰して眺めてみようかなぁと。
今って、英語で「プレゼント」とも言うんです。
私はいつも先見てて、今を置いてきぼりにしてることが多いのです。四方田さんにも以前注意たことです。
経験してることが他の人との違いからある種の劣等感も生じてることも確かです。みんなが時々、羨ましく思います。だから、がんばらなきゃとも思う。
でも、そもそも私が得ようとするものって?となるのです。
普通を追いかけても、やっぱりわからなくなる。普通がどこまで普通なのかがわからない、人によって違うから。それだから、いつもぐるぐるしてしまい、先を見ることでバランスを整え、今が見えないんじゃないかと。
今は一人ひとり違うし、この瞬間しかない。
この瞬間が私という人生で、ここで感じることこそ、私としての経験なんですよね。だから、私にしか書けない物語もあるはず。
そのことをこの『Home Coming 』と四方田さんのお話を聞いて、改めて考えたいと思った次第。
四方田さんの了解を得て、コアのお話を転載いたします。https://sky.ap.teacup.com/skytheater/889.html
記事を読んで気になった方も、作品を観た方もそうでない方も、作家さんの頭の中を読める体験ができます。よろしければ。
自分を深く見つめることは、今の時期とても大切なことだと思うので、このタイミングで良かったなぁとも感じています。
出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!