見出し画像

三禅定トレイル(リベンジ)〜日本三霊山 白山・立山・富士山を走る巡礼旅〜epi.02 出発


2023年8月11日〜18日の8日間をかけて日本三霊山を巡る巡礼の山旅、旅ランをしてきました。
今回その旅の記録です。

8/11(DAY1) 
美川臨海公園~道の駅しらやまさん~一里野スキー場

三禅定トレイルスタートまで1時間をきり、メンバーがそろってきた。今回の三禅定トレイルリベンジは僕いっちーの個人的なチャレンジなのだが、一緒に共走してくれる人を募っている。
そしてありがたいことに5人がスタートをご一緒してくれることになった。スタートを一緒してくれる勇者は以下の5名だ。

スタート前の一枚



【OHISHIさん】
普段自作のワラジでトレイルを縦横無尽に駆け巡っているスーパーマン。今回はワラーチで参戦。美川〜松本まで三禅定トレイルハーフ(約半分の距離)にチャレンジする。

今回のOHISHIさんの装備
ワラーチでのチャレンジはすごすぎる



【YUTAKAさん、TSUCCHIIさん、KIDOCCHIさん、AIKAWAさん】
手取川0mから白山山頂(御前峰)を目指す「ZERO白山」にチャレンジする4人のメンバー。富山を代表する長距離志向のトレイルランナーの皆さん。

400kmを越える長大な旅の一部ではあるが、一緒に同じ時間を共有できるというのは僕自身もとても嬉しいことで、めちゃくちゃパワーをもらえる。一方でこれは聞いているわけではないのでわからないが、一緒に走ってくれる人も何かしらのメリットがあり、お互いにパワーを分け合って、刺激をもらえる関係がとても良いと思っている。
スタート前の儀式である、海抜0mの海を触る行為を行って出発前の写真を撮ってスタートだ。

海水を触って0mを感じる。OHISHIさんはワラーチなので、そのまま足ごとIN!


0時にスタートといきたいところだったが、時計を見ると0時3分。すでに過ぎている、、、。

「まあきちっとした大会でないので気にしない。」

とゆるゆると僕達6人の大人の大冒険のスタートがはじまった。

「しまった!やってしましった!」

トラブルというのは早々にあるものだ。スタート時に起動する予定のヤマレコアプリを起動しようとしたところ、地図をダウンロードしていないことに気づいてしまった。実はスタートの30分前頃に気づき、地図をダウンロードしていたのだが、今回の地図のデータ量は膨大のためダウンロードにもかなりの時間を要するようで全然完了しない。

ヤマレコのアプリ。地図は事前にダウンロードしておこう

起動していないので今回GPS情報で現在位置を確認できる「いまココ」というシステムを使用する予定だったがもちろん反映できていない。ひとまず、走りながら地図をダウンロード完了を待つしかなかった。この間スマホで地図が確認できなかったので、OHISHIさんに進行ルートを確認してもらいながら進んでいった。結局ダウンロードが完了するまで1時間以上もかかったが、そこから計測を開始しほっと一安心だ。

夜中の手取川の河川敷を遡上していく。気温は25℃前後で川沿いの通り抜ける風が心地よくとても走りやすい。ここ最近の北陸でも日中は35℃を超える猛暑日も多いため昨年の反省を活かして、夜中に出発にしたのが功を奏した。淡々と一定のリズムで進む。見上げればオリオン座と三日月が鮮明に見える。この星空を見ているのは僕ら以外にあと何人いるのだろうか。ある人は泣いているかもしれない。ある人はカップルで幸せな時間を過ごしていることだろう。

途中の自販機での補給休憩


 我が家は現在4人家族で、0歳と2歳の小さな男の子がいる。0歳なので今年の6月に産まれた。現在住んでいる富山には実家があるわけでもないため出産をどこでするのかを話しあって僕の実家である山口県長門市で里帰り出産をすることにした。その間僕は富山で単身赴任状態で働くことになる。今回の三禅定トレイルのチャレンジに向けたトレーニングや準備もしやすい環境になったということだ。これに関しては妻の理解が大きく、僕のやりたいことを加味してくれつつ、最善の選択肢はどれかを考えてくれた結果といえる。もちろんその分家族と一緒に過ごす時間が少なくなってしまうが、何かをする時には何かを犠牲にしないといけない。優先順位を決めて決断をすることが大切だ。「決断」という言葉は断つことを決めると書く、つまりやらないことを決めることが「決断」だ。今回の僕からすると里帰り出産中の育児をやらない決断をしたことになる。聞こえは悪いかもしれないが、家族の理解があっての今回のチャレンジに感謝をしつつ歩みを進めた。

 そんなことを思いながら星空鑑賞も楽しみつつ走り「道の駅しらやまさん」に到着。ここで小休止をとった。

「昨年はYUTAKAさんとTSUCCHIIさんがサポートしてくれて、この道の駅でもサポートしてくれましたねえ。猛暑の中のフルーツとドリンクが最高だったですね〜」

と昔話に花を咲かせながら、次の場所へと前進していく。

「道の駅瀬女(せな)」で小休止する頃には夜が明けはじめていた。

道の駅瀬女の手前にて


道の駅瀬女に到着


ここから先はさらに勾配が急になり一里野スキー場までを進む。一里野ではKIDOCCHIさんが事前に置いているデポ車があり、エイドを準備してくれていた。

エイドがありがたい
エイドの様子

ここから30分ほど林道を登りスキー場の山頂駅からいよいよ加賀禅定道(登山道)がはじまる。しばらくは水場もないのでしっかりと補給をして加賀禅定道へと進んだ。

〜3️⃣へつづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?