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連絡帳の約束 ~いつかきっと、遊ぼうね~


今回紹介するお話

「寝たきりで滅多に学校に来ない女の子の家に連絡帳を届ける役になってしまった。休んでばかりで羨ましいなといつも思っていたんだけど、ある時、こっそりと連絡帳を見てみると・・・」

今回紹介するのは、小学5年の時にクラスメイトで病弱の女の子の家に連絡帳を届けていたという男性の投稿です。
※投稿時期は不明でした。

このお話をYouTube上でアップされたものがありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

俺が小学校5年生のとき、寝たきりで滅多に学校に来なかった女の子と同じクラスになったんだ。

その子、たまに学校に来たと思ったらすぐに早退しちまうし、最初はあいつだけズルイなぁなんて思ってたよ。んで、俺の家、その子の家から結構近かったから俺が連絡帳を届ける事になったんだ。

女の子のお母さんから連絡帳を貰って、先生に届けて、またお母さんに渡して…。それの繰り返し。なんで俺がこんな面倒臭い事しなくちゃいけないんだ!って、一人でブーたれてたのを良く覚えてる。

そんなある日、俺何となくその子の連絡帳の中を覗いてみたんだ。ただの興味本位だったんだけど。連絡帳にはその女の子のものらしい華奢な字で、ページ一杯にこう綴られてた。

『――今日もずっと家で寝てました。早く学校に行きたいです。 ――今日は窓際から女の子達の笑い声が聞こえてきました。 …学校に行けば、私も輪に入れるのかな…』

ショックだった。学校行かないのって楽な事だと思ってたから。ハンデがある分、ひいき目にされて羨ましいって思ってたから。

でも彼女の文章には学校に行けない事の辛さ、普通にみんなと遊びたいって気持ちに溢れてて、なんだか俺、普通に毎日学校に通ってんのが申し訳なくなって。

だから、連絡帳にこっそり書き込んだんだ。「いつでも、待ってるからな。体が良くなったら遊ぼうな!」って。

でも次の日の朝、その子の家に行ったらその子のお母さんに「もう、連絡帳は届けなくていいの」って言われた。あまりにも突然だった。俺その頃悪ガキで、頭もすげえ悪かったけど、その子のお母さんの言ってる意味は伝わったんだ。……この子は天国に行ったんだ。もう一緒に遊ぶ事は出来ないんだ……。そんな事考えたら涙が溢れて…止まらなくって…。

ずうっと泣き続けてた俺に、その子のお母さんは連絡帳をくれたんだ。せめて君だけは、学校にも行けなかったあの子を忘れないで欲しいって。

そんな俺ももうすぐ30になろうとしてる。

あの時の連絡帳は、引き出し下段の奥底にずっとしまったきりだ。就職したり、結婚したり、子供が生まれたり…。今まで、本当に色んな事があった。
時には泣きたい事、辛い事の連続で、いっそ自殺しちまおうかなんて思った事もあった。けど、そんな時はいつも引き出しを開けて、女の子の連絡帳を開くんだ。そして、彼女が亡くなる直前に書かれた文章を読み返すんだ。

『ありがとう、いつかきっと、遊ぼうね』

YouTube

このお話を元に作られた動画がいくつかありましたので、一部を紹介します。※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

(2ch)泣き笑いほっこり『LAN』

思い出のゆっくり2ch

【2chショート】菊太郎

まんがシアター

【2chショート】元銀行員

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。

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