たのしいヨガ
右肩が上がらなくなった。
整形外科では、痛み止めと電気治療でやりましょうと言われ、どうしようか悩んでいたら、友達がヨガで直したと言い、ヨガ教室に誘われた。
あんなポーズは絶対できない。運動も全くしていない、と言うと、寝るだけでいいと言うから、本当か?と疑いつつ体験した。
広いフロアを10人だけでゆったり使う。寝るだけのヨガは、ウレタンブロックや大きなクッションなどを使って、仰向けで寝そべったり足を壁に上げてだらんとしたり、丸くなって寝たり、とにかく身体のいろんな部分をリラックスさせて休ませる。
薄っすら流れる波の音に乗せてインストラクターが囁くような優しい声で動きを誘導する。無理な要求は何もしない。身体を休ませてゆっくり呼吸することに集中していく。目をつぶっているとあれこれ考え事が浮かぶじゃないか!いかんいかん!と焦っていると、考え事が浮かべば浮かんだでそれが今の自分だからいいのだと言ってくれる。声がけのタイミングがナイス。
あるがまま、受容。嬉。
終わった後は体が暖かくなったような、柔らかくなったような。その夜は何だかぐっすり眠れた。
その日から一年半。雪の降る日も炎天下も週に一度の寝るだけヨガに通い続けている。
半分寝て半分起きてるはざま状態を体感する時間は至福。家でも出来そうに思うが、あえて場を作り、見ず知らずの人たちとだからリラックスに集中できる。
右肩の痛みを癒すために始めたが、今では私丸ごと癒してもらっている。ちょっとの不幸がしあわせを運んでくることってあるものなんだな。
ヨガ 楽しい。
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