不安を吐いた直後に自分を鼓舞する

1年以上このnoteを更新していないことに気付いた。その期間、家や車を買ったりと自分なりの人生を進めていたが、文字に残そうという感情の類のものではなかった。

最近1年半ほどの産休育休を経て仕事に復帰した。社会に戻ってきた感覚、コミュニティが広がった感覚、自分としての自分でいられる感覚、色々な新しい風が一気に吹き込んできて、わたしの精神はかなり安定している。

そんなポジティブな気持ちは大前提としつつ、数年前まで当たり前のように言われていた「出産でキャリアが失われるから、キャリアアップしてから出産がいいのか否か」問題は結局どうなったんだっけか、と思いを馳せた話をする。

当時からわたしは、未確定要素の高いものは分からない!だから早めに子どもがほしい!その後にキャリア一点集中!と言っていた。そもそもこれは個人の価値観問題なので良いも悪いもないのだが、キャリアは後回しだ!と思っていたわたしでさえ仕事復帰してキャリアに不安を抱くようになった。

この不安を紐解くと、わたしの場合は仕事への意識が少し変化したことが関わっていた。仕事は相変わらず好きだし楽しいけれど、根本的な部分で子どもが仕事に勝る。親としてはそれでいいと思うが、その小さな表に見えない変化によって、キャリアに対する推進力が衰えた気がするのだ。

わたしの会社はありがたいことに時短勤務でも仕事に戻ってきたことにウェルカムモードで迎えてくれたし、早速子どもが風邪を引いて急遽お迎えにいかないといけなくなってもお大事に!と送り出してくれた。そんな子育て世代に温かい環境であっても、こんな自分でいいのかと悩んでしまう。

1年以上仕事から離れ、同世代より遅れを取っている。復帰してもまずはキャッチアップから。でも突然のお呼び出しで仕事に穴をあける。限られた時間の中でパワーを発揮する必要がある。ちなみに、量より質とは言うが、仕事において量をこなさないと得られない質はあると思っている派だ。

社会人年数や在籍年数は勝手に増えていくのに中身が伴わないむずむず。周囲の人たちに静かに少しずつ迷惑をかけているそわそわ。それをリカバリーするにはどこで量と質を捻出すればよいか考える日々。楽しく仕事をしつつも、内心ずっと何とも言えぬ怖さがある。

話を戻すが「出産でキャリアは失われるのか?」と言われると、わたしの場合は幸いにも「失わなかった」。
しかし、キャリアを推進するにあたって影響しうる要素は妊娠や出産によって確実に増えた。そういう要素を考慮して、いくつかのプランを考えながらキャリアを作っていく必要があるのだろうと感じている。

春になったのにこんなもやもやを抱えてはいるが、結局のところ進むしかないことも分かっている。最近では仕事も家庭も頑張りたいことを欲張りだとは思われなくなっているだろうが、両方頑張りたいのならそれなりに覚悟はしないといけないのは事実だ。進めばどうにかなる。進んで後悔したことはこれまでの人生で一度もないハッピー人間だ。

目の前のこと、と余裕があれば目先5mいや10mくらいのことを見て、よいしょよいしょと走っていきたい。瞬発力にはあまり自信がないけど持久力には自信があるので。

あいかりん

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