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root Design Meetup Vol.5 ~組織のデザインギャップを埋めるデザインプログラムマネージャーの役割~

こんにちは!ルート(以下、root)の広報担当です。

rootでは、昨年から「root Design Meetup」というミートアップを開催しています。11月24日にひさしぶりのミートアップ(Vol.5)を開催しました。

今回のテーマは、「組織のデザインギャップを埋めるデザインプログラムマネージャーの役割」

「組織のデザインギャップ」「デザイナーと非デザイナーのコミュニケーション」

このキーワードに心当たりのある方がいれば、rootが提唱しているデザインプログラムマネージャーの役割やデザイン組織の在り方について一緒に考える機会を作ってみませんか?

root Design Meetupとは

root Design Meetupは、デザイン組織のいろいろを皆さんとともにアウトプットし、学ぶイベント(場)です。

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第5回のテーマは、「組織のデザインギャップを埋めるデザインプログラムマネージャーの役割」。 日本ではまだあまり知られていないデザインプログラムマネージャーについて皆で考えました。

それぞれの時間に交わされた話題や意見を踏まえ、レポートしていきます。

チェックイン

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イベントはチェックインタイムから始まりました。参加者のみなさまに向けてイベントの参加目的を尋ねると、こうした声があがりました。

「具体的な取り組み例や進め方の事例があまり無いため、rootを含め他社の話を聞きたかった」

「ビジネスサイドとデザインサイドの間に立ち、サービスデザインをしたりデザイン組織の立ち上げ等の支援をしたりするチームにいます。課題感や関心ごととして近いものを持った方が多く参加する場だと感じ、参加した」

「デザイン組織のフェーズによって取り組むべきことや課題が異なる。多くの参考になる事例を知りたくて参加した」

事例や参考情報を得て、デザイン組織のマネジメント業務に活かしたいと考える参加者が多く参加していたことがわかります。

今回ご参加いただいたみなさまの特徴は、こちら。

・参加者の半数が、デザインプログラムの実践経験がある/実践経験を積み始めている方。
・リードUXデザイナー・リードUIデザイナーの方がもっとも多い。そのほか、デザインマネージャー、デザインプログラムマネージャーを担っている方も。


root代表・西村が登壇「DPMの役割とは?」

チェックインを通して参加者同士がそれぞれの参加目的を共有した後、root代表・西村が登壇。次のようなトピックをお話ししました。

「デザインプログラムとは、何なのか」
「デザインプログラムマネージャー(DPM)の役割とは」
「日本におけるデザインギャップ」
「root内での活用事例」

西村:デザインコンサルティング会社Adaptive Pathの創設者であるピーター・メルホルツ氏が著した『デザイン組織のつくりかた』のなかでは、「デザインプログラムマネージャーとは、デザイン業務を円滑に進めることへの明確な責任を負う」と定義されています。デザインプログラムマネージャーがいることで、客観的に課題の把握・解消ができ、チームとして生み出すアウトプットを最大化させることができます。

海外では認知と普及が進んでいる一方で、日本企業においてはデザインプログラムマネージャーの役割は確立されておらず、必要性すら理解されていないことが多い現状にあります。

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rootでは、デザイナーと非デザイナーが協働して問題解決ができるような仕組みづくりをするために、デザインプログラムマネージャーの導入が効果的だと考えています。「人 対 人」でデザインの認識を揃えるのではなく、プロセス構築や仕組みづくりを客観的に捉えて整理していくことで、チーム全体で共通認識を持ちやすく、間接的なデザインギャップの解消につながります。


グループでディスカッション~全体シェア・Q&Aタイム

フリータイム 修正

root代表・西村登壇後、root社員と参加者のみなさんとのディスカッションタイムを設けました。まずはそれぞれが所属する組織規模や向き合っている事業フェーズ等をシェアし、次第に具体的な意見交換の場に移っていきました。

「デザイン組織をマネジメントするためにやるべきことは多岐に渡る。戦略を考えたり全体の士気をあげたり他部署と連携をしたり…。デザイン組織リーダー1人ではできないので、メンバーと役割を分担をしながら進めている」

「プログラムマネージャーがいる環境で働いたことがあったが、すごく全体がワークしていた。プログラムマネージャーがいてくれると、デザイナー組織が組織として力を発揮するんですよね。(例えるなら)手足があるだけではなく、ちゃんと神経が通って動いているのを感じられる」

参加者が所属する各社の事業フェーズや組織体が異なるため、様々な意見や視点が飛び交う時間となりました。

全体にシェアされたディスカッションの内容や感想を見ると、より興味や関心が深まるほど有意義な時間になったことがわかります。

「勤めている会社内ではデザイナーがプロジェクトベースでアサインされているが、デザインプロセスやノウハウが共通認識化されていない。そうした中で、デザインプログラムマネージャーが発揮できる役割とは…。もっと理解を深めてみたい」

「大手とスタートアップ、主幹事業と新規事業…会社の規模と事業のフェーズによって、デザインプログラムマネージャーの役割は変わってくる。求められる役目やスピードが異なるので、規模の異なる企業、フェーズで働く方の話を聞けると興味深い。一方で、同じフェーズに向き合っている方とも話してみたい」

続いて、Q&Aタイム。普段からデザイン組織で働いているからこそ気づく点、デザインプログラムマネジメントに関心を持っている方からみた具体的な疑問が飛び交いました。

「デザインプログラムマネージャーは、デザイナーが兼任できるものなのか?」

「(デザイン組織において)チームの生産性や個人の能力の評価はどのように行っていますか?」

「デザインプログラムマネージャーを育成するにあたって難しいと感じているところはありますか?」


懇親タイム

最後には、次の3つのテーマ毎にグループを作り、カジュアルに意見交換が出来る懇親会の場を準備しました。

テーマ①:DPM実施事例のシェア
テーマ②:DPMは他の役割と兼任できるか
テーマ③:インキュベーションフェーズでのデザインプログラムマネージャーの役割

ディスカッションタイムでは話しきれなかった話題や視点が持ち込まれ、実践事例をもとにした議論や意見交換が行われました。


まとめ

今回は、root Design Meetup Vol.5 「組織のデザインギャップを埋めるデザインプログラムマネージャーの役割」の様子をレポートしました。直線的に明確な答えを探すよりも、それぞれの経験やアイデア等をシェアすることで視野が広がり、議論が深まる場になりました。

イベント後、参加者のみなさまにアンケートにご協力いただきました。
(ご参加いただいたみなさんありがとうございました!)

・「デザインプログラムマネージャー」への理解を深めることができたので、参加してよかった。
・普段聞けない他社の事例や経験を聞くことができ、参考になった。
・参加する前にはなかった視点や意見を持ち帰ることができ、有意義だった。
・人と話すことで自分の中で整理が進み、いい機会になった。

rootでは、今後も国内における「デザインプログラム」の確立と普及をリードしていく企業として活動を重ねていきます。

今後も、デザインのアウトプット経験を通して皆さんと学べる定期的なroot Meetupを開催していきます!
ぜひ、ご興味がある方はご参加くださいませ。いろいろなつながりが生まれていくことを楽しみにしています!

そして、rootでは一緒にビジョン実現できる仲間を探してしています! 

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