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「伊集院光 配信トークライブvol.0」の感想(から大きく逸れて流れる文章)

『伊集院光の配信トークライブ vol.0』があまりにもよくて、そして残酷で、興奮状態そのままに、Instagramのストーリーで感想を文章にすると宣言してから早3週間。 過去の衝動的な言動が呪いとしての機能を果たし始めていると感じたので、ようやく文章にします。 ちなみに呪い(のろい)ではなく呪い(まじない)です。政治家の失言は呪い(のろい)だけど、この場合はポジティブに作用しているので呪い(まじない)。 トークライブの内容については、伊集院さん自身がそういう理由でアーカイブ

    • 世間話文化論

      この前の土曜日、『ハガキ職人サミットII』に行ってきた。 前回から引き続いて現地で見たのだが、いつもラジオやTwitterを通して誠に勝手・不肖ながらその御名を存じ上げさせていただいているハガキ職人の皆さんの姿をリアルで拝見した、えもいわれぬ共感生羞恥みたいなものに襲われつつ、“ハガキ職人”として、そしてラジオリスナーとしての視点から語られるラジオの魅力や熱量みたいなものを十二分に楽しませてもらった。 好きなものを過不足のない熱量で語る人(そもそも本当に好きなものを語って

      • 50年は早い。

        少し前、何かで老後の生活には『きょういく』と『きょうよう』が必要だと読んだ。 これは、「今日行くところ」と「今日する用事」のことで、どこかへ出かけて何かをこなし、人とコミュニケーションをとることで、健康を維持できたり、社会的な孤立を防いだりする効果があるらしい。 たしかに、長い間つとめた仕事や家事とかを終えた後、やることがなくなってただ時間がある状態は、肉体的にも精神的にも良くないだろう。 これを読んでいて恐ろしかった。これは自分にも言えてしまう。50年は早い。 大学

        • 花粉症

          普通より少しだけ厳しい家庭で育ってきた。 といってもエピソードトークが何本もできるくらい厳しかったわけじゃない(あたかも日常的にエピソードトークを話す場がある人みたい)ので、 プラスに消化することもできず、何となくネガティヴな箱に入ったまま、ちょっとしたコンプレックスと化している。 そういえば、最近記憶をそのジャンルごとの箱に入れるものとして考えるようになった。 例えば「よくわからないけどなぜか忘れられない」の箱には、「木村昇吾の登場曲が当時流行っていたカーリー・レイ

        「伊集院光 配信トークライブvol.0」の感想(から大きく逸れて流れる文章)

          『ズッコケ三人組』の希望

          7月22日、那須正幹先生の訃報が流れた。 ちょうどその日はコバケン騒動の真っ只中で、もう何だかクタクタになった。 ズッコケ三人組を読み始めたのはいつだったのか、もう覚えてない。多分小学校4年生くらいの時だったと思う。 父親から「怪人二十面相が面白い」と言われたので、小学校の図書館で借りて読んでみたのだが、何を言ってるのか全くわからず早々に断念した。 そして真っ黒い背表紙の怪人二十面相が並ぶ棚の下の段に、真っ黄色のズッコケ三人組が並んでいた。 広島で育ったからか、何とな

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          あなたも明日からできる「好きな〇〇」の処世術

          「好きな〇〇は何?」という質問は、日常生活、特に初対面から時間があまり経っていない人との間でなされることが多い。 誰にでも好きな/嫌いなものはあるから、答えに困らないし、もしそれらが一致していた場合は、話を一気に進めることができる。加えて、その人のことをまず簡単にではあるが理解できるから、コミュニケーションの煩雑さを少しではあるが取り除くことができる。 初対面で繰り出すには無難な割にメリットが大きい。コスパのいい質問である これが苦手だ。その答えから、自分という人間が見透

          あなたも明日からできる「好きな〇〇」の処世術

          東京ポッド許可局「なぜ酒を飲むのか論」を聴いて

          先々月、20歳になり、合法的にお酒が飲めるようになった。 もともと興味はなかったものの、これから社会に出ていくにあたり、飲めた方がいい場面も(いくら時代が変わってきているとはいえ)あるだろうし、思って、週に1回ほどお酒を飲むように心がけている。 そもそもお酒って心掛けて飲むものなのか? そんな感じで飲酒し始めて1ヶ月あまり。思ったことがある。 「お酒を飲む意味って何だ。」 何で飲むのか。 何が楽しくて飲むのか。 飲むことによって何が生じるのか。 よくわからない

          東京ポッド許可局「なぜ酒を飲むのか論」を聴いて

          何でおバカアイドルを見てこうなる人生なんだ

          皆さんは50メートルを何秒くらいで走ますか? その記録に自信はありますか? これ、結構その人の人生において重要な質問なんじゃないかと思っている。 小学校1年生のとき、人生で初めての体力測定で、自分は運動能力が周りよりも劣っていることを知った。 絵や音楽の芸術的なセンスのなさは幼稚園の頃から何となく自覚していたが、運動もダメ。要は「特に何もない人」であることを知らされたのだった。 ショックだった、というか、自分は一生「特に何もない人」で生きて死ぬのだと悟り、この後の人生残り

          何でおバカアイドルを見てこうなる人生なんだ

          この1週間くらいで思ったこと

          先週の水曜日くらいから、感情がぐらぐら揺れる状態が続いた。 原因は色々あるが、やはり小林賢太郎の開会式にまつわる件が大きかったように思える。 いや、件そのものより、それを受けてのネットの反応を見てしまったことの方が大きいかもしれない。 何か起きた時、すぐにSNSの反応を見てしまう癖、いい結果につながることがないから治したいとずっと思っているのだけれど治らない。治らないのが怖い。(自分の根性が足りないだけ。) SNSにある意見をそこまで気にするなという話かもしれないが、や

          この1週間くらいで思ったこと

          失敗

          6月から、人生で初めてアルバイトをしている。 バイト先では、わからないことがあると、店員全員に通じているインカムでその旨を報告し、ヘルプを呼ばなければならないのだが、これが本当に苦痛だ。 もちろん新人なので多少のミスに対しては寛容だろうし、そもそも新人のミスなんて誰も気に留めていないだろうけど、やっぱり自分にとってはミスしたことを周りに知られる(知らせる)ことがしんどくて仕方がない。 改めて気づいたのだが、自分は『失敗する』という行為(現象)、 特に、『失敗したことがと周

          失敗

          『note』やります。

          こんなこと書くのも恥ずかしいのですが。 これから毎週1本のペースで、ここに文章を投稿していこうと思います。 わざわざこんな宣言をしなくてもいいとは思うのですが、 これを言ってしまったという事実を作ることで、 自分の中で多少の緊張みたいなものを持てるので。 書く理由 2つあります。 ひとつめ。 春学期の間、大学で「毎週指定されたテーマに沿った文章を書いて提出し、大手新聞社で記者をされている先生に添削してもらう」という授業をとっていました。 毎週文章を書くのはな

          『note』やります。