テレホーダイって知ってます?
テレホーダイ…この言葉に反応するのは何歳以上なんだろう?w
むかーしむかし…まだ光回線がこの世になかった頃の話じゃ。
その頃は家でネットをするには電話回線が必要で、繋ぎ放題なんてものはありませんでしたとさ。
ちなみに固定電話を契約するにはたしか5~6万の初期費用が必要でしたな。
まだまだ格安パソコンなんてない時代でしたから、家でネットをするというのはなかなかに高いハードルだったのじゃ。
ほんの…20年ちょっと前の話じゃとさ。
その頃にネット民を支えたのがテレホーダイでした。(昔話調に飽きた)
繋ぎ放題がないので、電話代のようにネットするにも1分ごとに金がかかっていたのです。そんな中唯一の救いが23時~8時までが使い放題になるテレホーダイというサービスだったのです。
23時少し前にPC起動して、23時を待ってみんな一斉にログインしたものです。
当時はネットゲームなんてものはほとんどなかったので、サイト閲覧、メール、チャットなんかが主流でしたね。
想像できますか?昼間にサイトを見るのにはお金がかかるんですよ?
回線も今から考えると驚くほどの極細でしたね~。
下りが1分に1Mあれば満足してましたw 今で言うと1曲落とすのに5分くらいかかる感じでしょうか。
前置きはこれくらいとして自分がインターネットを始めた話を…
地元の高校を卒業して仙台の専門学校に進学したのでしたが、人付き合いが下手なもので友達もできずに学校以外は一人でアニメをみたりする日々でした。
それでも日々を過ごし、GWには家族が遊びにきてくれたりして何とかやっていましたが、夏休みに帰省したところで堪えていたものが崩れてしまいました。ホームシックというやつですね。
夏休み後に仙台に戻ったのですが、寂しさばかりが溢れてきて学校にも行けず、泣きながら家に電話しました。幸いにも「すぐに帰ってこい」と言ってもらえて実家に帰ったのですが、学校を辞めたいわけではありませんでした。どうやったら頑張っていけそうか親と話しました。
その時に自分が興味を持っていたのがインターネットでした。パソコンとネットがあれば一人で悶々とせずに気が紛れるんじゃないか…
親も賛同しくれて当時発売したてのVAIOを買って貰いました。25万くらいでしたかね…余計な出費をさせたものです…
後は親戚から電話の権利を譲ってもらい下宿先に回線を引きました。同時にテレホーダイに加入してネット生活を開始したのです。
とりあえず電気屋で進められるがままにプロバイダはぷららに加入して、メールアドレスも得たことから、当初はメル友探しをしてみました。
友達募集サイトみたいなのはたくさんありましたが、やりとりといっても1日1,2通往復するくらいで会話…と呼ぶには程遠いものでした。
そんな中チャットという存在を知りグイグイハマっていったのです!
リアルタイムで会話ができる…これはなんと楽しいものか!気が紛れるどころかドップリと浸かっていくのでした。
いろいろ覗いて歩いて最後?に行きついたのは「マチコ」というチャットサイトでした。
3Dのアバターがあって、いくつかのエリアがあって、好きなところで会話をする感じです。エリアには住人と呼ばれていた人がいて、テレホーダイ時間になるといつもいる固定メンバーがいました。みんな気に入った固定メンバーのところに出入りして会話を楽しんでいました。
後に某掲示板からはよくない噂もされることになるサイトなのですが、自分はここで随分助けられたのは事実です。
少し長くなってきたのでその辺はまた後程…
こんな感じで私のインターネットの始まりは孤独との闘いのための武器だったのです。
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