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「”富裕層”を動かす手紙の内容とは?」野村元トップセールスマンが答える!vol.15

ある不動産会社から6億円の株式を、野村證券に移管していただけるかどうか、という交渉の最終段階で、最後の「押しの一手」として書いた、実際の手紙の文面です。その会社の”キーマン”は社長と息子の専務でしたので、お二人に対してそれぞれ手紙を書きました。もちろん直筆の手紙を送るだけで、数億円ものお金を動かしてくれるほど甘くはない世の中ですが、「うーん、どうしようか・・・」という風にお客様に心の迷いがある時、最後の押しの一手として、直筆の手紙は本当に効きます。

(面談した翌日には先方に届き、手に取って読んでもらえなければ、手紙を出す意味はほとんどありません。ですので、基本的には顧客と面談した当日に手紙を書き、その日のうちに速達で投函します)

「今時、emailさえslackに置き換えられようとしている時に、手紙なんて馬鹿じゃないの」と思われる方もいるかもしれませんが、私に言わせるとそういう方は甘いですね(笑)このような時代だからこそ、「アナログ・泥臭い」ことに付加価値が生じるのです。その辺にいる、普通のビジネスマンがやらないようなことをやるからこそ、意味があるのです。

実際に私は、この手紙を送ったのちに、クロージングを行い、無事に6億円の株式移管をしていただくことができました。

◆社長への手紙

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